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 ▽舞鶴で食器や線路図展示

 南満州鉄道(満鉄)ゆかりの品々を集めた「満鉄の記憶」展(舞鶴観光協会、北近畿鉄道友の会共催)が、舞鶴市北吸の舞鶴赤れんがパーク3号棟で開かれている。29日まで。

 満鉄は、日露戦争後の1906(明治39)年に日本がロシアから譲り受けた鉄道をもとに発足。現在の中国東北部で製鉄所、炭鉱なども手広く経営し、最盛期には80余りの関連企業もあったが、日本の敗戦により45年に消滅した。

 展示されているのは、満鉄を走った特急「あじあ号」の食堂車で使われていたとみられる食器や、大連―新京(現・長春)間の高低差を示す線路図、列車行き先表示板など60点。「満州時局地図」が掲載された31年の大阪朝日新聞もある。

 いずれも友の会メンバーで舞鶴市下福井の会社員道林(どうりん)勇一さん(41)が趣味で収集した。「祖父が大陸からの引き揚げ者だったため満鉄に興味を持ち、古書店や骨董(こっとう)店を回るなどして当時の物を集めた。満鉄を通して、歴史を語り継いでいきたい」と話している。

 入場無料。問い合わせは舞鶴観光協会(0773・66・1035)。