岩手 岩泉町の4地区 孤立解消まで数か月かかるか

岩手 岩泉町の4地区 孤立解消まで数か月かかるか
台風10号に伴う記録的な大雨から6日で1週間です。岩手県の災害対策本部によりますと、岩泉町では今も各地で道路が寸断して、13か所で孤立している状態が続いているということで、このうち4か所は道路の損傷が激しいため、孤立の解消までに数か月を要するという見通しが示されました。
台風10号の影響で岩手県では、川の氾濫などで大きな被害が出た岩泉町や久慈市で合わせて16人が死亡したほか、岩泉町と宮古市で7人が行方不明となっています。

岩手県の災害対策本部によりますと、このうち、岩泉町では各地で道路が寸断し、今も7地区の13か所で孤立した状態が続いているということです。
災害対策本部は引き続き、道路の復旧作業を進めていて、6日初めて、孤立の解消にかかる時期の見通しを示しました。
それによりますと、孤立状態にある町内13か所のうち、今月9日までに復旧作業が終了する見通しの地域が4か所、1週間程度かかるのが2か所、1か月程度かかるのが合わせて3か所です。
これらの9か所には、合わせて330人が住んでいますが、これまでに自衛隊のヘリコプターなどで避難している人もいるということです。

また、残る4か所は岩泉地区の月出、それに、いずれも鼠入地区の日向森山、中山、甲地で、道路の損傷が激しいため、孤立の解消までには数か月を要する見通しだということです。
これらの地域には合わせて147人が住んでいるということですが、災害対策本部によりますと、5日までに全員がヘリコプターで搬送し、避難を終えているということです。