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【ゴルフ】

石川遼は2週連続V逃す

2016年9月5日 紙面から

ホールアウトし、観客にボールをプレゼントする石川遼。通算4アンダーで2位となった=富士桜CCで

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◇フジサンケイクラシック<最終日>

 ▽4日、山梨県富士河口湖町、富士桜CC(7524ヤード、パー71)▽曇り、気温25・6度、東南東2・3メートル▽賞金総額1億1000万円、優勝2200万円▽67選手(アマチュア1人)▽観衆3061人

 石川遼(24)=カシオ=が自身初の2週連続優勝を逃した。5位から出て4バーディー、3ボギーの70と伸ばしきれず、通算4アンダーで首位と3打差の2位だった。韓国の趙〓珪(チョ・ミンギュ、28)が通算7アンダーで逃げ切り、2011年の関西オープン以来5年ぶりのツアー通算2勝目。石川と並んで片岡大育(27)=Kochi黒潮CC=、高山忠洋(38)=スターツ、丸山大輔(45)=アイテック=が2位に入った。

◆ボギー発進も…連続バーディー締め

 猛追するはずが、停滞、後退した。1番。ドライバーをいきなり右の林にぶち込み、石川は苦笑いを浮かべた。前日終盤の乱調を引きずるようにボギーをたたき、「半信半疑のまま出てしまった」と嘆いた。

 それでも、しょぼくれるどころか、さらに攻めた。ギャラリーが沸いたのは、6番パー5(596ヤード)の2打目。握ったのはドライバーだった。「290ヤードくらい飛べばバーディーチャンスになる。追いかける立場としては間違っていなかったと思う」。その“直ドラ”が暗転。ダフってミスショットとなり、痛恨のボギーを引き起こしたが、闘争心をかき立てた手応えに確かな自信を感じ取っていた。

 17番で絶妙なアプローチを決め、最終18番では3・5メートルのパッティングを沈めた。連続バーディーで締めると、力強く右拳を突き上げた。出遅れた序盤から一転、ホールを重ねるごとに調子を上げ、終わってみれば2位。2週連続Vを逃した悔しさとともに、その表情には「もっと苦しむと思ったけれど、良い準備ができていたんだな」と充実感がにじんでいた。

 腰痛による離脱から雌伏の7カ月を経て、「非常に収穫のある2週間だった」。その両眼には、15日からのANAオープン(札幌GC輪厚)での2連覇、そして10月の米ツアー復帰への道筋が、はっきりと見えている。 (松岡祐司)

※〓は、王へんに民。

 

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