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『週刊ダイヤモンド』特別レポート

カープ松田オーナー代行が語る「広島流・野球の楽しみ方」

週刊ダイヤモンド編集部
2016年9月6日
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ハローキティやカピバラさんなど、キャラクターとコラボしたグッズも多数。スタジアムで販売するのは約1000種類

 極端なことを言えば、売れなくてもいいから面白いものを作るというぐらいを心がけています。その取組みを積み重ねてきた結果、お客様といいキャッチボールができているのかなと感じていますね。グッズの売上という数字は結果としてついてきたものです。

 もちろん、チームが好調であることや、企画を立ててお客様が球場により多く足を運んでくれていることも連動しているでしょうね。グッズ単体で動いてもしょうがなくて、すべての取り組みがつながって、いい循環ができてきているんだと思います。

野球の楽しみ方は
観るだけではない

──2013年に「カープ女子」という言葉がブームになりました。

 僕らがなにか仕掛けたわけではないんですよ。親子三世代で楽しんでもらいたいとやってきただけなんです。球場が新しくなった時、トイレを新しくしたりというのもその一つです。自分の印象では、女性は元々多い方だったと思います。それに加えて、関東などでもカープファンが増えて、盛り上がりが出たのかなと思っています。

──マツダスタジアムの座席の種類は34。その数はプロ野球12球団の中で1、2位を争いますね。特に、団体客で貸し切りができるパーティ席や、寝そべったまま観戦できる寝ソベリアなどは、ファンに新しい野球の楽しみ方を提案したという意味で革新的だと思います。毎年席や施設に何かしらの新しい形を取り入れ、その度にスタジアムに足を運ぶ楽しみが生まれていますよね。ボールパークという言葉が、カープの取り組みを示している気がします。

 野球の楽しみ方は観るだけではないと思うんですね。球場に来て、いろいろな楽しみ方をしてもらって、いつも人が集まっている場所になればいいなと思っています。そのために、シーズンの終わり頃から、来年はどんなイベントを企画したらいいのかとか、グッズのラインナップをどうしようかを考え始め、シーズンオフはずっと準備をしています。シーズンが4月か10月まで7ヶ月あるので、シーズン期間中がやはり勝負時ですね。

──松田さんは2003年にカープに入社し、入社当初はチーム強化のためにアメリカ視察へ行ってましたね。その後、マツダに出向していた時期もあります。

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