蹴球探訪
奇跡の初優勝見えた レスター・岡崎が激白「試合後はいつも悔しい」(4月27日)
【格闘技】井上尚弥、10回KOでV32016年9月5日 紙面から
◇WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ▽4日▽神奈川・座間市立市民体育館 王者の井上尚弥(23)=大橋=が同級1位で世界初挑戦のペッチバンボーン・ゴーキャットジム(タイ)を10回3分3秒KOで下し、3度目の防衛に成功した。今後は3階級を制覇した“軽量級最強”のローマン・ゴンサレス(ニカラグア)との対戦に照準を定めて交渉に入る予定だ。 ◆視線の先は軽量級世界最強ロマゴン鬼の形相でラッシュをかけた。10回、井上尚は左右の連打を次々と相手の顔面に浴びせた。挑戦者の口から2度、3度と血の泡が飛び散った。最後は強烈な右ストレート2発でねじ伏せた。 相手以上に自分との闘いを強いられる苦しい防衛戦だった。試合2週間前に疲労による腰痛を発症。「何を言っても言い訳になる」という井上尚に代わり、大橋秀行会長(51)が「痛めてからスパーリングができなかった。試合前のミット打ちもいつものパンチじゃなく、判定になると見ていた」と苦戦を覚悟していた。 それでも1回からジャブで試合をコントロール。面白いように左拳が挑戦者を捕らえ、顔面を赤く腫らした。右ストレートから左右のボディーと畳みかけるが「腰のひねりがきかなかった」。右の拳も「ほんのりと」(井上尚)痛めていた。 闘争心を失わず左右のボディー、フックで向かって来る相手に4回には左構えにスイッチし、9回は足でほんろう。「ガードが堅いのでどう崩そうかと」と、多彩なテクニックを見せつけた。 大橋会長は「最後は打ち合わず足を使えば楽に勝てた。そうさせるのがわれわれの仕事だけど、本人がプロ根性で倒しにいった。感動した」と改めて「怪物」の真価を実感。 今後の路線について大橋会長は試合後のリングで「尚弥と2人で10日にロスで(軽量級最強王者)ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)の試合を視察してきます。対戦の交渉に入りたい」と宣言した。さらに8月31日に河野公平(ワタナベ)を下し、WBAスーパーフライ級王座を獲得したルイス・コンセプシオン(パナマ)に「統一戦のオファーを出している」と明かした。 暮れにコンセプシオン戦、来年にもロマゴン戦−。井上尚の前にビッグマッチのレッドカーペットが敷かれている。 (津舟哲也) PR情報
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