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30代女性は位牌を持ち出し逃げた…宇治10棟焼ける火事なお2人不明

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30代女性は位牌を持ち出し逃げた…宇治10棟焼ける火事なお2人不明

煙を上げる商店など。10棟が焼けた=23日午前9時47分、京都府宇治市小倉町 煙を上げる商店など。10棟が焼けた=23日午前9時47分、京都府宇治市小倉町

 23日朝、宇治市小倉町西浦の中華料理店「呑龍」から出火、計10棟が焼けた火災。付近には消防車のサイレンが鳴り響き、緊張感に包まれた。出火元に暮らす59歳と76歳の2人の女性の行方がわからなくなっており、近隣住民らは思わぬ悲劇におびえた時間を過ごした。

 「原因がわからず怖い」。位(い)牌(はい)を持ち出し避難したという30代の女性は出火当時の様子を振り返った。現場は1区画に十数棟の民家や店舗が密集しており、火はあっという間に燃え広がったという。宇治市消防本部によると、消防車など20台が出動し、出火から約2時間後にほぼ消し止めたものの、完全に消し止めるまでにはさらに7時間がかかった。

 近くで飲食店を経営する男性(32)は、「パンパンと爆発音がして、外に出たら煙が上がっていて、次に火が出てきた」と話した。別の男性は行方不明になっている59歳の女性は、店を訪れた客から親しまれていたといい、「行方不明になっていて心配だ」と話した。

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