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【サッカー】

浅野あるぞ先発 あすアウェーでタイ戦

2016年9月5日 紙面から

タイ戦に向け調整する浅野(右)ら=バンコクで(共同)

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 【バンコク占部哲也】サッカー日本代表は4日、当地で2018年ワールドカップ(W杯)ロシア大会アジア最終予選の第2戦タイ戦(6日)に向け、冒頭15分のみ公開で約1時間30分戦術練習を行った。関係者によるとFW浅野拓磨(21)=シュツットガルト=が主力組に入ったという。試合会場のラジャマンガラ・スタジアムは1998年バンコク・アジア大会のメイン会場で、陸上男子100メートルで伊東浩司が10秒00の日本新記録を樹立。スプリンターFWの浅野は1日のUAE戦でのシュートは幻弾となったが、日本最速を刻んだ地で正真正銘のW杯予選初弾を目指す。

◆戦術練習で主力組

 代表最速FW浅野がW杯予選初弾に照準を絞った。50メートル5秒9の驚速ストライカーは、この日、足首痛を抱えるFW岡崎に代わって、戦術練習では主力組の1トップに入ったという。そのことからも、タイ戦の先発濃厚となったと思われる。

 「決めるところで決めることしか考えていない。タイ戦では勝利に貢献するゴールを決めたい。自分の100%を表現して誤審と取られるプレーをなくしたい」

 1日のUAE戦は途中出場でW杯予選デビューを果たし、後半32分に放ったシュートがゴールラインを割るもノーゴールの判定に泣いた。幻弾となり、お預けとなったW杯予選初弾。日本陸上界の歴史的スタジアムで初ゴールをつかむ。

 試合会場のラジャマンガラ・スタジアムでは98年にアジア大会が行われ、男子100メートル準決勝では伊東浩司が10秒00のアジア新記録を樹立した。驚速ストライカーにとっては、格好の舞台となる。しかも、タイとは今年1月のリオ五輪アジア最終予選で対戦ずみだ。

 浅野は落ち着き払って言う。「駆け引きの部分とかイメージはできている」。相手守備陣の背後に抜け出してネットを揺らす。「味方を引っ張っていく動き出しをしたい」。パスを待つのではなく、自らパスを呼び込む。21歳の若手だからと遠慮はしない。ハリルホジッチ監督も「将来A代表に新しいものをもたらす可能性はかなり高い」と大きな期待をかけている。

 ただ、時間はない。2連敗は許されない一戦。将来ではなく現在の結果が必要になる。浅野は「(現状を)打ち破る」と言葉に力を込めた。ジャガーの愛称を持つ浅野が、100メートルの日本最速記録が残されたスタジアムで、W杯予選初弾を刻む。

 

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