国連 北朝鮮制裁決議 実施報告は52か国

国連 北朝鮮制裁決議 実施報告は52か国
核とミサイル開発を続ける北朝鮮に対する国連安全保障理事会の制裁決議について、これまでに実施状況を報告したのは52か国で、日本の別所国連大使は「もっと多くていいはずだ」述べ、各国に決議の着実な履行を呼びかけていく考えを示しました。
国連安保理の決議を受けて北朝鮮に対する制裁の実施状況を調べている制裁委員会は30日、安保理に対して報告を行いました。
これについて、日本の別所国連大使は記者団の取材に答え、「これまでに52か国が実施報告を委員会に提出しており、そのうちいくつかは効果的な制裁になっている」と述べました。ただ、実施されている制裁の具体的な内容やどのような効果が上がっているかについては言及しませんでした。そのうえで、別所大使は、52か国という数について「もっと多くていいはずで、提出を促していきたい」と述べ、決議の着実な履行を呼びかけていく考えを示しました。
国連の外交筋によりますと、北朝鮮の最大の貿易相手国で制裁の効果を上げる鍵を握るとみられている中国は、先月、委員会に実施報告を提出したということで、各国が一致して北朝鮮への圧力を一層強められるかどうか注目されます。