HOME> ニュース> ソニー「VPL-VW5000」。レーザー光源で高輝度&長寿命の4Kプロジェクターがデビュー
2016年9月 6日/Stereo Sound ONLINE 編集部
ソニーより、4K SXRDプロジェクター「VPL-VW5000」が発表された。価格は¥8,000,000(税別)で、受注生産品。納期は2ヵ月から最大で6ヵ月を見込んでいる。
VPL-VW5000は、CES 2016のリポートでもお伝えした、4K解像度(水平4,096×垂直2,160画素)を有する0.74インチのSXRDパネル×3を搭載し、レーザーダイオード光源「Z-Phosphor」を採用しているのが特長の製品だ。
光源の最高輝度は5,000ルーメンで、ダイナミックコントラストは∞:1。明るい部屋でも力強く色純度の高い絵が楽しめるとしており、高出力モード時の寿命(光量が半減する期間)は約20,000時間だ。
これだけの高輝度だと気になるのは発生する熱の処理だが、前面吸気/後面排気のファンに加えて、新開発の密閉構造や水冷機構を組み合わせることで、30~35dBの静音設計を実現している。
新開発のARC-F(オールレンジクリスプ フォーカス)レンズを採用。画面周辺部までフォーカスが最適化されており、緻密な映像を楽しめるという。付属のレンズVPLL-Z7013は、2.1倍の電動ズームを採用し、焦点距離21.3-46.2mm/F2.9-3.9、スクリーンサイズは60~300インチに対応する。レンズシフトは垂直±80%、水平±31%の範囲で可能だ(別売で最大1,000インチが投写可能なレンズVPLL-Z7008も用意)。
HDMI入力端子を2系統装備し、いずれもHDCP2.2準拠で4K/60pのHDR(ハイ・ダイナミックレンジ)、BT.2020信号入力に対応している。BT.2020色域のカバー率は非公表だが「かなりカバーできている」とのことだ。
なお、HDRについてはHDR10方式に加えて、10月からスカパー!プレミアムサービスでの採用も始まるHLG(ハイブリッド・ログ・ガンマ)方式にもアップデートで対応する(ドルビービジョン方式には非対応)。
データベース型超解像処理LSI「リアリティークリエーション」を採用しており、きめ細やかな4K映像を表示する。さらに、4KマスタリングのBlu-rayソフト用に「Mastered in 4K」モードを用意。オーサリング時と同じフィルターを使ってアップスケーリングすることで、マスターに近い絵を楽しめるとしている。
また、動きの早い映像をくっきり滑らかに表現する「モーションフロー」機能が4Kにも対応したほか、画像処理で発生する遅延を減らすことで、アクションゲームなどを快適にプレイできるという「遅延低減モード」を備えている。
そのほか、内蔵するカラーセンサーによるオートキャリブレーション機能を装備。視聴約1,000時間ごとに実行することで、ホワイトバランスなどを最適化するとのことだ。
なお、本機は質量が43kgあるため、メーカーは天吊り時には必ず専門の業者に相談して欲しいとしている。また、消費電力は最大1,200Wなので、エアコンのようにブレーカーから電源系統を分けて供給することが求められる。
新たに4K/60pのHDR信号に対応
つづいて、昨年登場した4K SXRDプロジェクター「VPL-VW515」の各所をブラッシュアップした「VPL-VW535」が10月中旬に発売される。価格は¥1,000,000(税別)。
先代からの進化ポイントは、4K/60pのHDR信号に対応したほか、HDMI入力が2系統ともHDCP2.2に対応、HLG方式にもアップデート対応が可能となっている点だ。さらに、動的アイリス制御のソフトウェア改良により、ダイナミックコントラストが30万:1から35万:1にアップした。
その他の仕様はVPL-VW515を踏襲しており、光源は高圧水銀ランプで、最高輝度は1,800ルーメン、定格寿命は約6,000時間となっている(ランプ出力低時)。
ジャンル |
SXRDプロジェクター |
---|---|
ブランド名 |
SONY |
型名 |
VPL-VW5000 |
価格 |
VPL-VW5000:¥8,000,000(税別) |
発売日 |
2016年 |
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