教科書検定で不正あれば申請認めず 新制度を検討へ

教科書検定で不正あれば申請認めず 新制度を検討へ
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松野文部科学大臣は閣議のあとの記者会見で、教科書会社が検定途中の教科書を教員などに閲覧させたうえで、金品などを渡していた問題を受けて、金品を渡すなどの不公正な行為が明らかになった場合に申請を認めない、新たな制度を検討する考えを示しました。
この問題をめぐっては、教科書会社が検定途中の教科書を教員などに閲覧させたうえで、金品やお歳暮などを渡していたことが確認されています。

これについて、松野大臣は「検定手続きの改善方策について検討してもらい、不公正な行為を行った検定申請者の在り方についても検討いただきたい」と述べ、8日の教科用図書検定調査審議会に審議を求める考えを示しました。
そのうえで、松野大臣は「審議会の議論を踏まえて、文部科学省としては検定申請を認めないこととする要件の明確化を図っていきたい」と述べ、金品を渡すなどの不公正な行為が明らかになった場合に申請を認めない、新たな制度を検討する考えを示しました。

文部科学省は、来年6月までに審議会からの報告を受けたうえで、法令改正を行い、再来年度の検定から新たな制度を導入したい考えです。

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