G20前に米財務長官が講演 景気回復へ全政策総動員を

G20前に米財務長官が講演 景気回復へ全政策総動員を
アメリカのルー財務長官は、今月4日から中国で開かれるG20サミットを前にワシントンで講演し、景気回復を後押しするため、金融政策や財政政策、それに構造改革といった、すべての政策を用いることが重要だとして、各国に対して、さらなる取り組みが必要だと訴えていく考えを示しました。
主要20か国の首脳らによるG20サミットは、今月4日から2日間、中国の杭州で開かれます。これを前に、オバマ大統領とともにサミットに出席するルー財務長官は31日、ワシントンで講演しました。
この中で、ルー長官は景気回復を後押しするため、金融政策と財政政策、それに構造改革といった、すべての政策を用いることが重要だとして、日本などいくつかの国が追加の財政支出などを行っていると評価したうえで、各国に対して、さらなる取り組みが必要だと訴えていく考えを示しました。
また、ルー長官は「すべての主要国は不公正な為替の操作はつつしむべきだ」と述べ、意図的に為替相場を安く誘導する通貨安競争を避ける必要があるという考えを強調しました。
さらに「気候変動が世界経済にとって深刻な脅威になっている」と指摘し、G20各国がリーダーシップを発揮して、地球温暖化対策を進めていくべきだと訴えました。