09月06日 09時50分
今年5月、全国のコンビニエンスストアなどのATMで現金18億円余りが一斉に引き出された事件で、全国で初めて逮捕された愛知県の男2人に対し、名古屋地方裁判所は懲役2年の判決を言い渡しました。
愛知県の建設作業員、中園竜男被告(28)と電気工事業、佐橋克哉被告(28)の2人は今年5月15日、名古屋市や愛知県小牧市などのコンビニエンスストア7店舗で、偽造されたクレジットカードを使って現金あわせて380万円を引き出したとして盗みなどの罪に問われました。
全国では同じ日にコンビニエンスストアなどのATMから計18億円余りが不正に引き出され、一連の事件で2人が初めて逮捕されました。
5日の判決で、名古屋地方裁判所の西山志帆裁判官は「2人は短い時間に複数の店舗を回って高額な現金を引き出し、手口は巧妙だ」と指摘しました。
その上で、「渡されたカードが真っ白なもので、暗証番号がすべて同じだったことなどから、2人は犯罪組織が関わっていることは理解していたはずで、犯行全体としては悪質であり、2人の役割は大きい」として、いずれも懲役2年を言い渡しました。
警察は2人に指示を出した人物の特定など組織の実態解明に向けて捜査を進めています。
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