いつものように家でパソコンに向かっていると、何やらモノが動く気配がした。
半年ぶり、1年ぶりだろうか、そいつを見たのは。
そいつはただ無言で私の部屋に居座っていた。
ヤツの姿を確認した時は、本当に凍りついた。
そういえば、昼間に外出してしばらく留守にしていたから、きっとその間に部屋にこっそり侵入していたに違いない。
僕たちは一緒にいるべきじゃないんだ。
僕は奴を憎んじゃいないし、奴も私に危害を加えようなんて思っていないと思う。
ただふと姿を現したくなっただけなのかもしれない。
ここで即座にぶち殺しても誰に何を言われることもないだろう。
しかし手荒なマネはしたくない。
黙って部屋を出て行ってくれればそれでいい。
しかし僕に見つかってしまったヤツは、部屋中を逃げ回ってしばらく二人で格闘することになった。
いつもそうだ。
離れていれば、顔を合わさなければ、全く気にならないのに、顔を合わせればいつもケンカになる。
別に憎いんじゃない。
ヤツにはヤツの世界があって、僕には僕の世界がある。
ただ一緒にいると衝突してしまう。
そういうものだ。
だから僕の前には姿を現さないで欲しい。
近寄ってこられたら僕はヤツを突き放す。
その方がいいんだ。
なかなか部屋を出ていかないんでぶち殺す寸前だったが、向こうも疲れてきたのか、ようやく部屋を出て行ってくれた。
怖かった・・・
手のひらほどの大きさがあるアイツ
【 閲覧超注意 みちゃだめ 】
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