日本学生支援機構(JASSO)は5日までに、何らかの障害を抱える大学生らが2015年5月時点で2万1721人いたと発表した。前年度から7594人増え、全学生に占める割合は0.68%(前年度0.44%)。人数、割合ともに05年度の調査開始以来、最高となった。
在籍する障害者が1年で1.5倍に増えた理由について、JASSOの担当者は「障害の定義などは変えていないが、今回から各障害種に当たる病名をより具体的に例示したことで把握が進んだのでは」と分析する。
今年4月の「障害者差別解消法」施行を前に障害者の実態把握や支援の動きが広がったことも影響したとみられる。
調査は全国の国公私立の大学、短大、高等専門学校全1182校が対象。障害者手帳を持っていたり、健康診断で障害があると分かったりした学生の数を集計した。
障害のある学生は全体の74.5%に当たる880校に在籍しており、前年から47校増えた。障害種別では、病弱・虚弱が6462人(全体の29.8%)と最多で、精神障害5889人(同27.1%)、発達障害3442人(同15.8%)、肢体不自由2546人(同11.7%)と続いた。
このうち病弱・虚弱は今回の調査から、てんかんやアトピー性皮膚炎、食物アレルギーなど該当する病名を具体的に記載。対象者は前年度の約2倍に増えた。統合失調症などを抱える学生については前年度まで「その他」で計上していたが、新たに「精神障害」のカテゴリーを設けて具体的な病名を加えた。