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 中国・杭州のG20首脳会議に出席した英国のメイ首相は5日夜、中国の習近平(シーチンピン)国家主席と会談した。メイ氏は、「英中関係は今、黄金時代にある」と強調し、経済・貿易関係を深める考えを示した。習氏は英国が欧州連合(EU)を離脱した後の二国間の貿易協定締結に前向きな姿勢を示したという。

 EUからの離脱を決めた英国にとって、世界中から投資を呼び込むのは、「世界の金融センター」としてのロンドンの地位を守るためにも喫緊の課題だ。メイ氏は首脳会談直前の会見で、G20について「多くの首脳が(EU離脱後の)英国と貿易協定を結ぶ対話に前向きだった。喜ばしく、収穫だった」と総括した。安倍晋三首相とも言葉を交わし、二国間関係を維持・発展させていくことで一致したという。

 その英国が、緊密な戦略的連携の維持を望んでいるのが中国だ。他の主要7カ国(G7)諸国に先んじてアジアインフラ投資銀行(AIIB)参加を決めた。中国の金融関連ビジネスの取り込みも狙う。

 ただ、英南西部サマセット州の…

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