韓国歴史ドラマ『輝いたり狂ったり』、『大祚栄(テジョヨン)』に登場する渤海国とはどんな国なのでしょうか?
ドラマ『輝いたり狂ったり』に登場する渤海最後の王女の名はシン・ユル、そして『大祚栄(テジョヨン)』は渤海建国の祖です。
彼らは歴史上どんな人物だったのでしょうか?(photo by: MBC)
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高句麗滅亡後、朱蒙の意志を継いで『渤海』を建国した英雄の一代記。チェ・スジョン主演の大スペクタクル歴史ドラマ。
渤海国の誕生
渤海国の成立は唐と結んだ新羅が高句麗・百済を滅ぼして朝鮮半島を版図に納めたころで、新羅に滅ぼされた高句麗の難民たちが、北へ逃れ新国家を建国します。
西暦698年のこととされています。
渤海国が存在したのは、朝鮮半島の統一新羅時代(676年-935年)のことで、『旧唐書』、『新唐書』などに記録が残っている歴史上実在の国家です。
開祖は大祚栄
渤海国は高句麗の遺臣大祚栄(テジョヨン)を開祖とし、7世紀末に建国され10世紀初頭まで約200年余り続いた国です。(698年 - 926年)
広大な国土
唐から遼(契丹)時代にかけて満州(現在の遼寧省、吉林省、黒竜江省)から朝鮮半島北部、ロシア沿海地方にいたる広大な領土を誇った国であったと言います。
渤海国の滅亡
200年余り続いた渤海国も終焉の時を迎えます。
宗主国であった唐が滅び、中国が五代十国時代へ突入すると、中国北東部に建国した契丹(遼)の圧力を受け、渤海国はついに918年に臣下の礼をとり、その属国となったのでした。
渤海最後の王は、第15代・大諲譔(だいいんせん)だと記録されているようですが、子女についての記録はなく、ドラマ『輝いたり狂ったり』に登場する渤海最後の王女シンユルはドラマ上の架空の人物だという事になります。
高麗の建国
弱体化した統一新羅を併合し、次の時代を担ったのは太祖王建(テジョワンゴン)が建国した高麗(918~1392年) でした。
朝鮮半島において、後三国(新羅、後百済、後高句麗)の英雄たちが互いに覇権を争い、ついに高麗のテジョワンゴン(太祖王建)が三韓を統一するまでのストーリーを壮大なスケールで描いた韓国歴史ドラマの超大作
その高麗もやがて李成桂によって滅ぼされ、李氏朝鮮へと歴史のバトンを渡していくのです。
同時代を描いたドラマ
同じ時代を描いたドラマに『海神』があります。
新羅出身のチャン・ボゴ(676年~935年)が日本から東南アジアまでの広大な海上を支配した海洋国家の築き、『海神』と呼ばれた英雄伝です。
参考情報
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