野球:記録目前スンヨプがっかり、大飛球を観客がキャッチ

韓日通算600本目前、1本塁打・1打点が幻に

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 韓国プロ野球公式戦、サムスン対斗山の試合が行われた4日、ソウル・蚕室スタジアム。イ・スンヨプ(40)=サムスン=の韓日通算600本塁打が飛び出すのではとの期待からか、ライト側外野席から客席が埋まっていった。

 0-3とリードされたサムスン4回表の攻撃。1死1塁という場面でイ・スンヨプが斗山の投手ユ・ヒグァンを相手に打った球はたかなり大きく、ライト・フェンスに向かって飛んでいった。一瞬、歓声が上がった。ところが、勢いよく1塁を踏んで2塁に向かっていたイ・スンヨプは突然速度を落とし、天を仰いだ。イ・スンヨプの打球はライト・フェンス手前にグローブを差し出していた子どもに取られてしまったのだ。

 直後にビデオ判定になり、審判たちはイ・スンヨプの打球を本塁打でなく二塁打と宣言した。野球規則第3条第16項によると、「打球や送球に対して観衆の妨害があった場合はすぐにボールデッド(ball dead)が宣言され、審判員が打球の結果を決定する」となっている。審判はビデオ判定により、イ・スンヨプの打球が外野フェンスの上段にある黄色いバーの手前に落ちたものと見なし、二塁打と判断したのだ。

 この打球が、もし黄色いバーを超えた状態でファンがキャッチしていたら本塁打と認められていたが、それには打球が少し短かった。観衆の妨害がない状態で、打球が黄色いバーに当たって外野スタンドに入っていたら本塁打、当たってグラウンドの中に落ちていたらそのままインプレー状態になる。

 イ・スンヨプは打点も1つ逃した。1塁走者ク・ジャウクは脚が速いので十分、ホームまで戻ることができたはずだったが、判定で2塁打になったため、3塁止まりとなった。イ・スンヨプはその後2打席とも三振した。韓日通算600号本塁打に迫っていたイ・スンヨプの「ホームラン時計」は10試合連続で598本のまま止まっている。

 サムスンは、リュ・ジヒョク、梁義智(ヤン・ウィジ)、オ・ジェイル、朴健祐(パク・コヌ)と相次いだ斗山の本塁打攻勢に5-7で負けた。

姜鎬哲(カン・ホチョル)記者
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