top > 東アジア・中国・台湾 > 日本 > 滋賀
2016-09-06 02:15:26
滋賀県は、本州のほぼ中央部にある県で、県の中心に日本最大の湖「琵琶湖」があります。
琵琶湖の面積は670.4㎢あり、滋賀県全体の面積4017㎢の約6分の1です。
でも見た目には半分ちかくの大きさに見えてしまい、まるで滋賀県のほとんどが琵琶湖のように錯覚してしまいます。
でもそんな滋賀県は、かつて戦国武将が京の都へ上洛する際、ほぼ必ず通過した地域でした。
このため、様々な文化が行き交った場所であり、いくつかの有名な合戦もありました。
そんなこんなでこの滋賀県、パワースポットや歴史名高い名勝が沢山あります。
今回はその中から、選りすぐりの10件をご紹介します。
最初としてはもっと有名な場所があるかも知れませんが、あえて伊吹山を紹介します。
新幹線で岐阜羽島を抜け、岐阜県と滋賀県の県境のトンネルを抜けると、進行方向右側に見えてくる、こんもりとした大きい山です。
標高は1377m。滋賀県で一番高い山です。
伊吹山は古事記や日本書紀にも登場する山で、ヤマトタケルが伊吹山の荒神を征伐する際、目の前に出てきた白いイノシシを荒神の部下と勘違いして見逃してしまいました。
実はこの白いイノシシが荒神そのもので、荒神の激しい怒りを買い、ヤマトタケルは激しい氷雨に襲われてしまいました。
ヤマトタケルは命からがら山を下りたのですが、そのことがヤマトタケルの寿命を縮める大きな要因になったのです。
現在伊吹山の山頂には、ヤマトタケルの銅像が安置されています。
そんな言い伝えのある伊吹山、修験道の山ではありませんがパワースポットになっています。
でも、もっと気軽に伊吹山からの絶景を楽しんでみてはいかがでしょうか。
伊吹山へは、岐阜県からのアプローチになりますが、伊吹山ドライブウェイで山頂すぐ下の駐車場まで自動車で登ることが出来ます。
ここから頂上まで行くのは、登山というよりはピクニックという気分で登頂できます。
山頂からは、琵琶湖が足元に見えるだけでなく、竹生島や沖ノ島、天気が良くて空気が澄んでいれば遠く大津の街並みも見えることがあります。
夜景ももちろん眺めることが出来ます。長浜市の夜景がとても綺麗です。
ただし、ドライブウェイの閉鎖時間がありますので、あまり長居は出来ません。
一方滋賀県側の歩き登山道には、宿泊できるロッジがあったり避難小屋がありますので、そこからはじっくりと夜景を楽しむことが出来ます。
名称 : 伊吹山
住所 : 滋賀県米原市上野 伊吹山
アクセス :
鉄道バス JR東海近江長岡駅・JR西日本長浜駅からバスで 伊吹山登山口下車
自動車 名神高速道路関ケ原ICから伊吹山ドライブウェイで山頂駐車場へ
電話番号 :米原観光協会 0749-58-2227
定休日 : 無休
伊吹山ドライブウェイ営業時間 :
通常期 8:00~20:00
夏休みの時期 3:00~21:00
10月11月 8:00~19:00
詳細は以下参照
http://www.ibukiyama-driveway.jp/use/business_hours/index.html
伊吹山ドライブウェイ通行料金 :
普通車 3090円
詳細は以下参照
http://www.ibukiyama-driveway.jp/use/charge/index.html
注意点 : 駐車場での車中泊はできません。
公式URL :
伊吹山ドライブウェイ
http://www.ibukiyama-driveway.jp/index.html
竹生島は琵琶湖の最北部に浮かぶ島です。
島には都久夫須麻神社(竹生島神社)と宝厳寺という由緒ある寺社仏閣があります。
宮司さんや住職さんがお住まいかと思いきや、門前の土産屋さんも含めすべての方々が島外から通われてきてます。
よって、竹生島は無人島です。
都久夫須麻神社の創建は神社の伝承によると、雄略天皇3年(459年)に浅井姫命(あさいひめのみこと)を祀る祠を島に作ったときとなっています。
ずいぶん古い神社です。
都久夫須麻神社を参拝されましたら、「かわらけ投げ」でお願い事をすることをお勧めします。
まず「竜神拝所」に赴いて、受付の方に300円をお納めし、「かわらけ」2枚を頂きます。
頂いた「かわらけ」には、1枚目に自分の姓名を、2枚目にお願い事をしっかりと書きます。
書き終わりましたら、竜神拝所の湖側に立ち、下の写真の鳥居に向かって投げます。
「かわらけ」が見事、鳥居の中を1枚でもくぐり抜けましたら、お願い事は叶うそうです。
ところで写真には、鳥居の下側が真っ白なのがわかるかと思います。
これらはすべて「かわらけ投げ」の破片なのです。
きっと江戸時代あるいはそれ以前からずっと、参拝者が投げ続けていたのかも知れません。
竜神拝所の足元から鳥居の先まで、びっしりと「かわらけ」の破片が積もっていました。
宝厳寺は西国三十三か所観音霊場の第三十番札所であり、真言宗豊山派の古刹です。
創建はお寺の伝承によりますと、724年に聖武天皇の勅願を受け、行基という高僧が開基したそうです。
竹生島の島内へ入って、先に宝厳寺を参拝する場合は、写真のような急な階段を登らなければなりません。
ただし、先に都久夫須麻神社を参拝したら、こんどはこの階段を下ることになります。
どちらがいいかは皆さんのご選択にお任せします。
本堂には弁財天が祀られています。
本堂の他には観音堂などがありますが、観音堂が西国三十三か所観音霊場の札所となってます。
観音堂には千手観音が安置されています。
ちなみに、観音堂と都久夫須麻神社は「船廊下」という重要文化財の回廊によってつながっています。
その昔宝厳寺と都久夫須麻神社は神仏習合の形態を取っていましたが、明治初期の廃仏毀釈運動では混乱期があったそうです。
名称 :
島名 竹生島
神社名 都久夫須麻神社(つくぶすまじんじゃ)
寺院名 巌金山(がんこんさん)宝厳寺(ほうごんじ)
住所 : 滋賀県長浜市早崎町1664
アクセス :
鉄道 JR西日本長浜駅徒歩10分 長浜港で乗船
JR西日本近江今津駅徒歩5分 今津港で乗船
自動車 名神高速道路長浜ICから約15分 長浜港で乗船
名神高速道路京都東ICから約70分 今津港で乗船
長浜港、今津港からの乗船時間はいずれも約30分
電話番号 :
琵琶湖汽船予約センター 0120-050-800
運行状況確認(長浜港) 0749-62-3390
運行状況確認(今津港) 0740-22-1747
都久夫須麻神社 0749-72-2073
宝厳寺 0749-63-4410
定休日 : 無休
竹生島クルーズ乗船時間 :
http://www.biwakokisen.co.jp/basic/index-tikubu-jikokuhyou.php を参照のこと
料金 :
竹生島拝観料 400円
乗船料金は以下のURLを参照のこと
http://www.biwakokisen.co.jp/basic/index-tikubu-jikokuhyou.php
注意点 : 島内に宿泊できるところはありません。最終便の船には乗船すること。
最終便での混雑を避けるために、往路の便と同じ便で帰りましょう。
公式URL :
琵琶湖汽船竹生島クルーズ
http://www.biwakokisen.co.jp/basic/index3.php
都久夫須麻神社(竹生島神社)
http://www.chikubusima.or.jp/
宝厳寺
http://www.chikubushima.jp/
彦根城は、彦根藩主井伊家の居城として、彦根市の市街地に築城された平城です。
城の始まりは、1600年の関ケ原の合戦での論功行賞で、井伊直政が徳川家康から石田三成の所領をすべて拝領したところから始まります。
最初は石田三成の居城だった佐和山城に住むはずだったのですが、井伊直政がそこを嫌い、他の場所を探すことになりました。
そんな矢先、合戦の古傷がもとで1602年に井伊直政が死去。家督は長男家継が引き継ぎました。
そして1604年から今の場所での彦根城建築工事が始まり、1606年に天守閣をはじめとする大方が完成しました。
彦根城の天守閣は、築城以来一度も焼け落ちてません。
現在まで焼け落ちてない天守閣は日本に12か所しかありません。
さらに、国宝指定の天守閣は4か所しかありません。
天守閣を含む彦根城は現在、ユネスコ世界遺産登録に向けての「世界遺産暫定リスト」に登録されています。
この天守閣の独特なところはその内部構造です。
まず防御能力を高めるために、天守閣内部の階段はとても急です。手すりにしっかりつかまらないと登れません。
そして、梁などに使われている部材が写真のようにグニャグニャなのです。
これは、彦根城の建築期間がわずか2,3年しか用意されておらず、建築用の新品資材を調達するのが困難だったからです。
よって建築資材の大半が、滋賀県内にあった他の廃城、大津城、佐和山城、長浜城、小谷城の廃材をリサイクルしたものです。
彦根城は大変有名なリサイクル城だったんですね。
彦根城博物館は、1987年に彦根城表御殿の復元を兼ねて建築されました。
内部には、城主井伊家の武具や茶器などの家宝などが陳列されています。
井伊直弼公が大変な茶道の名人だったので、茶器には立派なものがあります。
館内には城主の寝室などを再現した間もありますが、写真のように能楽堂も再現されています。
あと彦根城博物館は、特別な日をのぞいてほぼ毎日、元祖ゆるキャラの「ひこにゃん」のお出ましショーが開催されています。
玄宮楽々園は1677年に、「槻御殿」という名前の彦根城の下屋敷として建築が始まり、1679年に完成しました。
現在は国の名勝に指定されています。
玄宮園と楽々園に分かれており、庭園が玄宮園、屋敷が楽々園と呼ばれています。
井伊直弼も、この下屋敷で生まれました。
玄宮園内の建物が農村風の建物なので、彦根城天主閣と併せて観ると、まるでベルサイユ宮殿とプチ・トリアノンのようにも見えますね。
名称 : 彦根城
住所 : 滋賀県彦根市金亀町1−1
アクセス :
鉄道 JR西日本彦根駅からタクシーで5分から10分
自動車 名神高速道路彦根ICから約10分
電話番号 : 0749-22-2742
定休日 : 無休
営業時間 : 8:30 ~ 17:00
料金 :
彦根城 一般 600円
小中学生 200円
彦根城博物館 一般 500円
小中学生 250円
玄宮園のみ 一般 200円
小中学生 100円
通し入場 一般 1000円
小中学生 350円
ひこにゃんを観るだけなら、無料
注意点 : 特になし
日本全体(37) |
東南アジア(12) |
ヨーロッパ(8) |
東アジア・中国・台湾(3) |
南アジア・インド・ネパール(0) |
中近東(1) |
ミクロネシア・ハワイ・グアム(4) |
オセアニア(2) |
アフリカ(1) |
北米(5) |
中南米(1) |