厚生労働省が5日発表した7月の毎月勤労統計調査(速報)によると、賃金の伸びに物価の変動を反映した実質賃金は前年同月比2%増で、6か月連続のプラスとなった。

 夏季賞与(ボーナス)を指す「特別給与」が前年同月比4・2%増の11万3150円となった影響が大きい。労働者1人当たりの平均賃金を示す現金給与総額が同1・4%増の37万3808円となる一方、消費者物価指数は同0・5%減と下落し、実質賃金を押し上げた。

 雇用面では好調を維持し、一般労働者が同2・2%増の3411万9000人、パート労働者が同1・5%増の1491万人だった。