ルーズベルトゲーム

コスモスが秋風にゆれる頃となりましたが、お嬢様お変わりなくお過ごしでしょうか。

乾でございます。

先日オリンピックの総集編をテレビで見ておりました。
今回のオリンピックで日本のチームは逆転での金メダルが多くございましたね。

体操男子団体や個人総合の内村選手、女子レスリングの伊調選手や登坂選手、土性選手そしてバトミントン女子ダブルス等々・・・

特にバトミントン女子ダブルスの決勝は手に汗握る好ゲーム。
逆転で日本チームが金メダルを取った試合でございますが、ニュースなどでも逆転シーンを何度か放送しておりましたのでお嬢様もご存知でございましょう。

この逆転シーンを見ている時、何となくですが「ルーズベルトゲーム」の様だなと思いました。

本来は第32代アメリカ合衆国大統領フランクリン・ルーズベルトの「一番面白い野球のゲームスコアは8対7だ」と言う言葉に由来しシーソーゲームの末、僅差で決着する野球の試合の事ですが、私が思い出したのは池井戸潤さんの小説「ルーズベルト」でございます。

社会人野球のチームを有する企業が逆境を跳ね返し勝利するストーリーは読んでいて何か「正義は勝つ」的な気持ちいい気分にさせてくれました。
それと同じくらい爽快なそして、おめでとうと思わせるくれる試合でございました。

さてオリンピックが終わりいよいよ秋、もうすぐハロウィンでございます。
私も懸命に頑張る事にいたします。

何を頑張るかはハロウィンまでお待ちください。

さてこれからの季節、朝夕冷え込んでまいりますのでお身体にお気をつけくださいませ。                  
                     -乾-
Filed under: — 21:00

GIFT

お嬢様方、本当にお久しゅうございます。
堤でございます。


なんとなんと。

つい先程、唐突に『2016年も残すところ1/3』との事実に思い当たり、少々背筋が寒くなった次第でございます。

お嬢様方は優秀な当家執事の適切なスケジュール管理の下、優雅な一年をお過ごしかと存じますが…。

後回しにしております案件などは、できるだけ速やかにお済まし頂ければ嬉しゅうございます。


「気が付いたら、もう○○の締め切りを過ぎていた!」


などと、どうぞお慌てになりませんように。



さて。

つい先日までブラジルにて開催されておりました、リオデジャネイロ五輪。

現地に赴き、熱い声援を直接送られたお嬢様もいらっしゃる事でしょう。

残念ながら随伴の叶わなかった私共は、もっぱらTVでの観戦と相成りました。


今回、日本は過去最多となる獲得メダル数を記録するなど非常に喜ばしいニュースが多く、私共も何度TVの前で叫んでしまった事か。

特に興味深く観戦させて頂きましたのは、体操男子団体と女子レスリング。

最終演技となる鉄棒で、屈伸コバチやカッシーナなどの大技を次々とこなし、最後は完璧な着地を決めてみせた内村航平選手の演技には、両腕に鳥肌が湧き立ち。

残り十数秒での大逆転勝利で前人未到の四連覇を成し遂げた、伊調馨選手の快挙には、立ち上がってガッツポーズを繰り返し。

同じく大逆転勝利で優勝を飾った登坂絵莉選手、土性沙羅選手の逞しさに心奮い立ち。

伊調馨選手と共に四連覇を目指したものの、残念ながら叶わなかった吉田佐保里選手の涙には、胸を締め付けられ。

直前の試合での吉田選手の敗北にも動揺を見せず、決勝とは思えぬほどの見事な完勝劇を見せ付けた川井梨紗子選手の度胸に度肝を抜かれ。

睡魔も吹き飛ぶ程の、様々な感情に日々襲われたものでございます。


もちろん、前述のものだけではなく、たくさんの競技を観戦致しました。

柔道、水泳、陸上、卓球、サッカー、水球などなど。

熱い試合の数々により、私共の睡眠時間はゴリゴリと奪われてしまいました。

お嬢様方も、地球の裏側で開催された今回の五輪の放送スケジュールには、随分と苦労されたものと存じます。

基本的に録画放送は好まず、『生放送で興奮を共有したい』と考える私共のような嗜好をお持ちの方は、尚の事でございましょう。

五輪終了後も、昼夜逆転などにお困りではございませんか?

どうかゆっくり身体をお休めになり、しっかりと睡眠をお取り下さいませ。


しかしながら、毎回。

五輪という機会だけではのうございますが、様々なスポーツに目を通す度に感じますのは。

その素晴らしさと、どのような形であれ、勝敗が決してしまうが故の残酷さ。

そして、その残酷さ故に、より際立つ、ある種の美しさ(と形容させて頂きます)。

この胸に響き溢れる、その形容し難い想いを、未だ上手に表現する事は叶わのうございます。

それでも、四年に一度の祭典を今回も充分に堪能させて頂きました。

次回大会までには、もう少し上手くお伝えする事が叶う文章力を…と、願わずにはおれません。


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今回大会は、ある国のメダリストが強盗被害を受けるなど、治安面での不穏なニュースも多く報道された大会でもありました。

女子マラソンではコース内に乱入する者が後を絶たず、そもそもの警備体制が疑問視される始末。

このマラソンでの体たらくは、開会式での感動的な演出を否定してしまう結果にも繋がりかねないもので、個人的に大変残念に思う出来事でございました。


次回開催地は、2020年の東京。

いよいよ、二回目の夏季五輪が我が国で開催されます。

今回の不備を反面教師とし、是非素晴らしい大会として世界の、そして我が国の方々の記憶に残り、後世に語り継がれるような大会に。

ひとりの日本国民として、切に願う次第でございます。



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さて、あと四年。

あっという間ではございますが、可能性はゼロではございません。

お屋敷のティーサロンにて、ショーケースに輝くメダルをお嬢様方に拝見して頂くこのチャンス、みすみす逃してはお屋敷の沽券に関わります。

直ちに精進を重ね、メダルを獲得する可能性があると思われる競技を、お屋敷の総力を挙げて調べて参りますので。

所謂『マイナースポーツ』と分類される五輪種目は非常に多岐に渡っており、日本での競技人口などを考慮し選考すれば、本当に夢物語では無うございます。

適性検査を重ね、選ばれた競技に最適と思われる使用人がおりましたら、選考の日まで鍛えに鍛え上げる事と致しましょうか。

どうぞお嬢様方、今後の展開に御期待下さいませ。



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それでは、お早いお帰りをお屋敷にて心待ちにしております。
昨日より今日、今日より明日が、お嬢様にとりましてより良き日でございます事を、心から。

感謝 堤
Filed under: — 21:00

休日について徒然と

敬愛せしお嬢様へ

暦の上の夏は終わりましたが、未だ夏の残滓色濃く残る日々、如何お過ごしであられますか?
九月の暑さは真夏の暑さよりも体に堪えると申しますゆえ、水分塩分こまめにお摂り頂き、調子を崩されないようご自愛くださいませ。

さて、私事ではございますが。
時任めお暇を頂きましても余暇の過ごし方を知らず、結局執務を片付けて過ごしている…と思われがちでございますが、じつは思いの外に多趣味でございます。


ひとつはゲーム。遊戯。
ピコピコ光輝く若者が好きなあれではなく(英国パブの片隅に転がっていそうな古風な筐体は好みではございますがいわゆるカードやボードゲーム、ほか様々な知性を振り絞る遊戯を愛しております。

誤解のないように申し上げますが、賭け事は致しません。常勝無敗を誇るカードゲームでも、エール1杯賭けるだけで必ず負ける、無類の勝負弱さを自負しております。


ひとつは絵画。油絵を好みますが時間の都合もあり、最近は色鉛筆を用いた簡単なスケッチに良く出掛けております。
最近の色鉛筆は良くできたもので、湿らせたり加圧したりすることで、滲みや強調などの表現が簡易に出来て、ありがたい限りでございます。


そしてひとつは酒。こう言うとただの飲んだくれでございますが酒類の文化を深く愛しております。
余暇には勉強も兼ねて、お外の世界の様々なバー、パブ、レストランを巡っておりして、
時にはテーマに基づいて食事をしてみるのも面白いものでございます。

例えば『ドイツ』をテーマと決めました。
そんなに肩肘を張ることはありません。娯楽なのですから、自身の思うままで良いのです。
そのため。
このテーマでソーセージをはずすなどあり得ないと思いますが、気分ではないので、外しました。

代わりにドイツの黒ビールと、そしてポークレバーパテ。
ポークパというと、風味の濃いもったりした風味を思われると思いますが
このとき頂いたものは、クリームと茹で玉子の白身が合わせられていて淡白で上品な風味でございました。
苦味爽やかで濃厚な常温黒ビールと、とても相性がよろしゅうございます。

常温?左様でございます。キリリと冷やした日本のビールはとても良いものでございますが、
実はビールを過剰に冷やす習慣は日本独特のものであり、それそれのビールに適した温度で頂くのが欧州ではスタンダートでございます。
この黒ビールの適温は9度とのこと。ごく自然な程度の水温が、苦味の中の甘味など複雑な風味を引き立てて、
そして舌に残った苦味溶け合う、クリーミなーレバーパテの見事なこと!
しっかり焼かれた薄切りパンの食感や香ばしさも、実に良い組み合わせてございます。

そしてドイツの食卓に欠かせないザワークラフト。しゃくしゃくと酸味ある浅漬けのキャベツを噛めば
魔法のようにお口の中がリセットされて、また一口めと全く同じ感動を堪能できるのです。

ああ、やはりソーセージも焼いて頂くべきだったか。
いや、それよりもドイツをテーマと標榜するなら、まずはシュタインヘイガーなどのジンをあって胃を暖めてから食事にするべきだったかな。

ベリーの煮込みにバニラをかけた不思議なデザートを頂きながら、美しい婦人との別れを惜しむかのように想いを馳せ、テーブルにコインを置いて食卓を後に致しました。


次は藤原くんを連れて来ようかな。
ちょっと苦いビールも飲めるようになってきたし、音の宴の後に水瀬くんを連れてきても良さそうです。
いやいや、ブルームーン全員でお邪魔してみるのも楽しそうですね。

よい場所を見つけたあとは、次の休日が更に楽しみになるのものです。

それまでまた、お嬢様がたにも良き余暇をお過ごし頂けるよう、一頑張りするといたしましょう。
Filed under: 時任 — 21:00

日誌

さて。先月認めたハイボール、覚えておいででございましょうか。

要するところウィスキーのソーダ割りでございますがこちらがシンプルながらとても難しい。

私の師でもある時任をして「最も難しいカクテルの一つ」と言わしめるほどでございます。



ウィスキーの選択やレモンの有無。使うならどのように使うのか。

シンプルな分無駄とも思えるようなこだわりの積み重ねが欠かせないレシピでございます。



その様な中で私が蒙を啓かれたと感じた部分が「ソーダとウィスキーの溶け合い方」でございます。

液体と液体の溶け合い方。これがカクテルには欠かせません。

この「ハイボール」というレシピでしたら「ウィスキー+ソーダ」の味ではなく「ハイボール」という味になっていなければいけません。

特に爽快感、清涼感を求めるようなカクテルですと陥りがちなのですがいかに炭酸を逃がさないようにするか、そればかりに傾倒し

この液体同士の溶け合い方をおろそかにしがちではございます。

加水により増すウィスキーの甘みをいかし炭酸でまろやかにしあげる。時任執事に教わったことがやっとわかって参りました。



話せば長くなりますので割愛いたしますがご興味がございましたら是非お声かけくださいませ。

きっとハイボールを飲みたくなることでございましょう。

Filed under: 大河内 — 21:00

幻の食材を求めて

お屋敷にタコイカが仕入れられないことがショックな橘でございます。


前回の日誌にてタコイカなる生き物がこの世に居ることはお伝えした通りでございます。


それをシェフの青木に話したところ断られてしまいました…




しかし橘は食の事で気になったら止まりません!!


さらにあの日誌の後「なら、タコイカの逆で10本足のタコ、イカタコ(仮)は居ないのか…」


と、思い調べて見たところなんと96本の脚を持つタコの標本があるとか…


襲われるたびに足を切り離し、そして新しく足が生えるときに変異を起こし2本3本となって増えたのだとか…


ティン!!


と来ました…


それを捕まえ飼い、そしてお屋敷の科学技術班に頼み養殖すれば…さらにタコイカも捕まえてお屋敷で…


これだ!!



と、いうわけで橘は足が増えるというタコと足が8本のイカタコを捕まえに10月より行ってまいります。


いつ帰れるかは分かりませんが必ずやお嬢様に幻の食材を利用して「イカタコ焼き」をお召し上がりになっていただきたい!!


え?お屋敷の中でたこ焼きは大旦那様に禁止されているじゃないかって?


「たこ焼き」は禁止されましたがオランダのかすていらポッフェツェルは大丈夫なのです。


そう「たこ焼き」ではなく「イカタコ焼き」「96本足タコ焼き」ならば禁止にはされておりません…


お嬢様に美味しいものを食べていただく為ならば橘は小狡くなるのですよ、ふっふっふ…


……


さて蛸壺にモリ、ウェットスーツ、シュノーケル、アヒルの浮き輪…準備は完璧でございます!!


では少々10月より食材を捕る旅に出てまいります、いつ帰られるとも知れぬイカタコ達との喰うか喰われるかの命を賭けた旅でございますが、いつの日かお嬢様に幻の食材を届けたいと思います!!


……


私が今の形のお屋敷にお仕えするようになり10年、楽しい事、悲しい事、辛い事、不思議な事、そしてなにより嬉しい事…沢山の事がございました。


10年間、お屋敷から片時も離れず、お嬢様・おぼっちゃまに仕えてまいりました、これがどれほど貴重な出来事かなど計り知れぬもの、世界に一つしか無いお屋敷にて皆様と出会えたことは奇跡のようだとも思います。


そんな様々な奇跡が起きたお屋敷からこんなにも長く離れるのは初めての事で不安で一杯でございます…お嬢様の事、大旦那様の事、使用人の事、自身の事……私の隠し食料庫の事…(バレぬ内に別の場所にしなくては…)


気掛かりな事ばかりでございます!!


しかし私は旅に出ます、いつ帰るとも分からぬ旅路でございます、しかし、どんなに物理的な距離が離れようと、私の心は常にお屋敷と共に、お嬢様の御側に御座います。


これが今生の別れなどではございません。


ですので旅立ちの言葉は「さようなら」ではございません…


そう、私の旅立ちの言葉は…





「行ってまいります」





で、御座います…



おや、お気に入りのタイプライターに何やら水滴が付いてまいりましたので、一旦これで打つ手を止めたいと思います…可笑しいですね、部屋の中なのに…




それではお嬢さま…




「行ってまいります」




橘で御座いました。
Filed under: — 15:00

Wanna be Magician

夏の終わりが刻一刻と迫って参りました。

来年も素敵な夏を、と切に願う能見でございます。

お嬢様、お元気でいらっしゃいますでしょうか。



四季の中でも終わりという言葉が相応しいのは、

やはり夏だけであると私は強く感じております。

幼少期に刷り込まれた、八月三十一日という記憶。

夏休みという存在は私にとって偉大でございました。



終焉がある故、儚く、そして美しい。左様に思います。

世にある沢山の物語も結末を想像する楽しさがございます。

それは小説や映画といった虚構の中のお話だけでなく、

無論、現実にも人の数だけ存在しているに相違ありません。



と申し上げた手前であり、大変恐縮でございますが、私は

終わりというものがどうしても得意になれそうもありません。

例え大団円で幕を閉じたとしても、寂寥の気持ちが残ります。

その続きを私は知り得ないという心緒からなのでしょうか。



経験と時間が解決してくれるであろうと考えるのを止めました。

もう少し成熟した精神を得た際に再度検討することに致します。

私は答え在るものに縋るような気持ちで自室へと向かいました。

使用人寮の廊下を歩いていると賑やかな声が聞こえております。



私は自室にて擬テータ関数についての勉強を始めました。

証明を超えて直感のみで数式を組み立てたラマヌジャン。

インドの魔術師による奇妙な世界に触れてみようと思います。

さぁ、どのような奇跡の数式が待ち受けているのでしょうか。



数時間の格闘の末、わけわかめ、意味とろろでございました。

……私の実力ではかなり時期尚早だった模様ですね。

恐るべし奇跡の天才数学者シュリニヴァーサ=ラマヌジャン。

本日は彼に完敗。タージマハルビールを頂いて就寝致します。



能見
Filed under: 能見 — 21:00

こ、こんな生き物が!

お嬢様、この世には大変不思議な生き物が多い事はご存じでございますね?


毎年何十、何百と新種が発見されていると言われる生物業界に興味津々な橘でございます。


そう食べられる新種はいるのかということに!!


…で、調べたところ新種は生態や体の中に毒などがないかなどを調べるためあまり食べたりはしないそうで…残念でございます。


そんな夢を打ち砕かれた橘がなんとなく海洋生物で面白い生き物はいないかと探していたところ、この橘の興味を引くに引く生物が見つかりました!




イカでございます!


しかしよく見てくださいませ、どこかおかしくはございませんか?


イカの特徴といえば10本の足、しかしこのイカは足がなんと8本しかございません、タコといっしょの数の足を持ったこのイカその名も…



「タコイカ」


…本当でございますよ?


北海道や日本海に生息する体長30cm程のイカだそうでございます。


食べてみたい…調べたらどうやら食べられるそうで、いつか捕まえてお嬢様にお召し上がっていただけないだろうか…


今度シェフの青木に仕入れることができるか聞いてみることにいたしましょう。


とても気になるものが出来た橘でございました。
Filed under: — 21:00

夏の空

ご機嫌麗しゅう御座います。

天河で御座います。

台風などもあり天候も安定しない今日此の頃、体調等お崩しになられておりませんでしょうか?
夏の疲れに合わせて暑い日、涼しい日と寒暖の差も御座いますので体調管理にはより一層お気を付け下さいませ。

さて、改めて。

カクテル「夏空」をご用意させて頂きます。

ラムネや駄菓子を用いまして、少し懐かしんで頂けるような、ノスタルジックなカクテルを目指してお作り致しました。

夏の空、という人それぞれの情景もあるとは存じますが、今回は私の思い出と合わせて夏の空を表現させて頂きます。

お作りさせて頂いてる時に、少しお話をさせて下さいませ。

そして、皆様の夏の思い出も何かお伺い出来れば、と存じます。



…………



皆様にとって、この夏は思い出に残るもので御座いましたか?

いつだってそうではありますが、一度きりの夏で御座います。

来年、また会えるとも限りません。
今年のみの事も沢山御座います。

いつか振り返った時。

懐かしいね。そんな事もあったね。面白かったね。

と、言える夏に成りましたか?




私は……




どうでしょうね?


もっと話しておけば良かった、もっと遊んでおけば良かった、思う夏だったかもしれません。



それでは。



天候が崩れる事も大いに御座いますので、ご帰宅の際はお気を付けてお戻り下さいませ。

私も鴉がないているのでそろそろ御屋敷に戻る事に致しましょう。



お目汚し失礼致しました。
天河で御座いました。
Filed under: 天河 — 21:00

ムシキング

桐島でございます、この頃虫たちがだいぶ元気になっているのかいろんな虫たちが私に勝負を挑んできます、多いのはカナブンでございますね散歩中の気の緩んだ私によく体当たりを仕掛けてきます、しかしながら哀れカナブン、飛ぶのは早いが地上戦はからっきしでございます、私の手にかかれば体当たりして3秒でリングアウト(土の上にそっと)でございます。

最近の強敵はセミでございます街中でのバトルは構いません私も臨戦体制でございます、しかしながら自室への奇襲には驚きました、直ぐにリングアウト(窓の外へ)させましたが、不意を突かれたせいで心臓はバクバクでございました。

あとは寝込みを襲われること、突然の騒音攻撃には私も負けを覚悟したほどでございます。


とまぁ色々おります、基本どんな相手でもウェルカムでございますが1人だけ相手をしたくないのは蚊でございますね……かゆいの嫌です…。


おそらく今も自室のまえやドアの前でもう誰か勝負を待っている者がおるでしょう、相手がおるなら戦うしかありません、今日も桐島はお屋敷を守るために戦って参ります!
Filed under: 桐島 — 21:00

蝉時雨

司馬でございます。
皆様、お健やかにお過ごしでございますか?
今年は、梅雨が長かったせいもあってか、真夏の暑さもひとしお厳しく感じられるようでございます。
どうかご無理をなさらず、また、冷たいもののとりすぎにも充分お気をつけくださいませ。

庭園を歩きますと、夏の日差しのおかげで、木陰が色濃く見え、木立を吹きぬけるそよ風が、一時の涼を恵んでくれます。

蝉時雨は耳にかまびすかしいほどでございますが、かえってそれが、夏の情緒を引き立ててくれるようにも思えます。
ことに夕暮れ時に聞こえてくるひぐらしのシンシンと響く声などは、暑さを忘れさせてくれるようでございます。

お嬢さま方におかれましては、夏の様々な楽しみ方をお試しになるかと存じますが、たまにはのんびりと夕涼みをなさって、自然の音に耳を傾けてみるのも一興ではございませんか?

ほら、かすかに、つくつく法師の声も聞こえてまいります。
秋の気配もすぐそこまで・・・・。


では、今回はこの辺りで失礼いたします。
Filed under: 司馬 — 21:00