台風による大雨で凍土壁の一部で温度上昇
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一連の台風に伴う大雨で、東京電力・福島第一原子力発電所では、汚染水対策の柱として地盤を凍結させる「凍土壁」の一部で、温度が上昇して0度を超えていることがわかり、東京電力は、急きょ追加の工事を行って凍結を促すことになりました。
「凍土壁」は、福島第一原発で地下水が建屋に流れ込んで汚染水を増やし続けているのを抑えるため、建屋の周囲の地盤を凍らせて地下水をせき止めるもので、ことし3月から凍結作業が進められています。
ところが、台風が相次いで通過した先月半ば以降、一部で温度の上昇傾向が続き、4号機の南側では、それまでのマイナス5度から1日までに最高で1.8度に上がり、3号機の東側でもマイナス1.5度から1.4度に上がったということです。
これらの場所は、一連の台風が接近する前からほかと比較して温度が高い状態となっていて、台風による雨の影響で地下水の流れが増えた結果、一部の氷が溶けた可能性もあると見られます。
このため東京電力は、急きょ、これらの2か所に地盤を固める薬剤を注入し、水の流れを抑えて凍結を促す追加工事を行うことを決めました。
凍土壁をめぐっては、事前の想定よりも地下水をせき止める効果が出ていないといった課題も指摘されていて、実効性をめぐって原子力規制委員会で議論が続いています。
ところが、台風が相次いで通過した先月半ば以降、一部で温度の上昇傾向が続き、4号機の南側では、それまでのマイナス5度から1日までに最高で1.8度に上がり、3号機の東側でもマイナス1.5度から1.4度に上がったということです。
これらの場所は、一連の台風が接近する前からほかと比較して温度が高い状態となっていて、台風による雨の影響で地下水の流れが増えた結果、一部の氷が溶けた可能性もあると見られます。
このため東京電力は、急きょ、これらの2か所に地盤を固める薬剤を注入し、水の流れを抑えて凍結を促す追加工事を行うことを決めました。
凍土壁をめぐっては、事前の想定よりも地下水をせき止める効果が出ていないといった課題も指摘されていて、実効性をめぐって原子力規制委員会で議論が続いています。