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非エンジニアでもノンプログラミングでシステム開発ができるサイボウズの「kintone」。業務部門が自分たちで使う業務アプリケーションを自ら作るPaaSとして、また、SIerとユーザーが顔を合わせながら一緒にシステム開発をする「対面開発」のプラットフォームとして利用されている。
9月4日、このkintoneを使った小学生向けのワークショップがサイボウズ本社で開催された。業務システムの開発基盤のイメージが強いkintoneだが、業務向けに用意された機能を子どもたちが自由に組み合わせるとどのようなアプリケーションができあがるのか、ワークショップの様子をレポートする。
このワークショップを企画したのは、kintoneを基盤にしたSIビジネスを展開するジョイゾーの四宮琴江氏と加瀬真実氏。両名とも、小学生の子どもをもつワーキングマザーだ。発端は2年前、夏休みに小学4年生と5年生の子どもに家庭でkintoneをさわらせてみたところ、「いとも簡単に、自分で思い描くアプリを作り上げることができた」ことだ。「学校で、夏休みの読書履歴(何月何日にどの本を何ページ読んだか)を書くという宿題が出された際、自分のデータを記録するアプリをつくった。自分で使うアプリを自分で作る体験は、子どもにとって大きな達成感があったようだ」
小学生向けのプログラミング教育が話題になっていることもあり、その後2人は、子どもの友人たち数人を集めて、kintoneをベースに簡単なJavaScriptやHTMLを記述するイベントも開催してみた。ノンプログラミングとコーディングの両方のアプローチを取り入れてみた結果、「プログラミングをすぐ習得してしまう子どももいるが、コードを書くことに構えてしまう子どももいる。まずは、ドラッグ&ドロップで簡単にアプリが作れたという経験を得ることのほうが小学生にとって大きいのではないかと感じた」。
そのような経緯から、今回のワークショップは、小学4~6年生を対象に、ノンプログラミングでのシステム開発と、チームワークの要素を取り入れたプログラムになっている。小学生25人が、6チームに分かれてkintoneによるシステム開発を行った。
サイボウズ本社のイベントスペース(キッチンやキッズスペースがありおよそ会議室らしくない)に集まった子どもたちは、PC操作の習熟度やプログラミング歴はさまざまだが、みんなkintoneの操作は未経験だ。
ワークショップはまず、kintoneのハンズオンからスタート。「フォームの作成」「ドラッグ&ドロップで写真スペース(添付ファイル機能)やラジオボタンの設置」「写真スペースの編集」「ラジオボタンの項目設定」「テーブル機能」「アイコンの設定」などの操作を学んだあと、実際に各々で「自己紹介アプリ」を作成した。
次は、4~5人ずつ6チームに分かれて、いよいよチームでのシステム開発だ。自己紹介アプリで自分のニックネームや好きなものを紹介し合って打ち解けたあと、チーム名を決め、さっそく開発が始まった。ハンズオンでkintoneの機能を初めて目にした子どもたちが、その機能を使ってどんなアプリケーションを作りたいか、アイデアを出していく。
各チームに1人、ジョイゾーのkintoneエバンジェリストや、サイボウズのkintoneチームの社員がつき“プロジェクト”をサポート。90分間で、アプリケーションの仕様を固め、必要な素材やデータを用意してシステムを開発し、アプリケーションの公開、アプリケーションを紹介するプレゼンテーションの用意までを完了させるために、チーム内で役割分担をして作業を進めていた。
完成した各チームのアプリケーションを紹介する。
「MNHKO」チームが開発したのは、「好きな食べ物ランキング」を出すアプリ。データの入力、集計・グラフ化する機能を実装している。プレゼンテーションのためのサンプルデータとして、開発時間中にワークショップ参加者全員にアンケートを実施した。
「じょうねつレッド」チームは、「なんでもトラブル解決アプリ」を開発した。アプリ上に、自分が直面しているトラブルについて、現場の写真トラブル発生日、トラブル内容、トラブルレベルを入力し、誰かに助けてもらうためのシステムだ。トラブルの解決方法について、誰もアドバイスを書き込むことができる。「トラブルレベルは星1つ~星3つの3段階で、星が多いほど深刻なトラブル」「解決・未解決のステータスを入力できるようになっており、未解決だけをソートできる」など、仕様が細かい。「アイコンを自分たちで描いた」ところがアピールポイントだ。
「オランジーナ」チームは「予定表」アプリを作った。「予定が一目でわかりやすく、コメントもつけられるようにするには、どのようなフォーマットがよいのか、チーム内でとても迷った」という。アイデアがなかなかまとまらなかったので、「スレッド」を使って意見を出し合い集約した。
「ももたろう」チームが開発したのは、サイボウズに初めてきた人が会議室に迷わないための案内アプリだ。会議室の位置や名前、その場所が社内では“ボッチ席”と呼ばれているなどの情報を提供する。素材のために実際に会議室をまわって撮影していたが、ここではkintone上で開発したアプリがスマートフォン対応していることに着目し、スマホで撮影した写真をそのままアプリに取り込んでいた。
「黄アプリ」チームは、学校を休んだクラスメートと連絡をとるための「スクール通信アプリ」を開発した。休んだ日の授業のノートの画像を取り込むスペースや、クラスメートとチャットで会話ができるスペースを実装している。「インフルエンザなどで長く休んでも、これがあれば授業に遅れないし、友だちと会話ができるからさみしくない」
「ザ・グリーン」チームがつくったのは、文房具やおもちゃなどを貸し借りするためのスマートフォン向け「貸し借りアプリ」。貸し手が、貸し出すモノの名前や個数、料金を写真付きで登録する機能、借り手が登録されたものを一覧して「貸し出し申請」「返却日時」を入力する機能などを実装した。「延滞費用」の設定項目があるなど、いろいろなアイデアが取り入れられている。
最後に、ジョイゾーのkintoneエバンジェリストである山下竜氏が、「大人が本気を出すとkintoneでこんなにすごいことができる」というデモを子どもたちに披露した。
デモでは、プラレールの電車をkintoneから発車・停車させる様子を紹介。「MaBeee」というBluetooth内蔵乾電池をセットした電車を、AWS IoTを介してkintoneから制御しているという。
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