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 北朝鮮は、5日午後0時14分、朝鮮半島西側の黄海に近い黄海北道黄州(ファンヘブクトファンジュ)付近から、日本海に向けて弾道ミサイル3発を発射した。韓国軍合同参謀本部が発表した。同本部によれば、ミサイルは中距離のノドン(射程1300キロ)で、1千キロ程度飛行した。防衛省などによれば、3発は北海道・奥尻島沖西方二百数十キロの海上に落下した模様だ。同海域は、日本周辺200カイリ(約370キロ)に設定した排他的経済水域(EEZ)内にあたるという。

 北朝鮮による弾道ミサイルの発射は8月24日の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の発射以来。

 北朝鮮は、3月の国連の制裁決議以降、少なくとも22発の弾道ミサイルを発射している。今回の発射は国際社会の制裁に対する反発と同時に、5日に中国で開かれている主要20カ国・地域(G20)首脳会議への牽制(けんせい)もあるとみられる。

 海上保安庁は、同日午後0時22分に北朝鮮から日本海に向けて弾道ミサイルが発射されたと発表した。(ソウル=牧野愛博)