クレジットカード業界の専門誌である『CardWave(カードウェーブ)』から、クレジットカード情報を含む個人情報が流出していることがわかりました。カードニュースによる公式リリースを引用します。
このたび、当ECサイト「CardWave Online」(http://www.cardwave.jp)におきまして、クレジットカード情報を含むお客様の個人情報が不正アクセスにより外部に流出していたことが判明致しました。
お客様には、多大なるご迷惑およびご心配をお掛けする事態に至りましたことを、ここに深くお詫び申し上げます。
一般の対象者は少ないものの:
今回、個人情報流出に繋がったのは2016年1月15日~5月28日の期間内にCardWave Online上でクレジットカード決済をした方のみ…ということで、一般の対象者にはあまり影響のない漏洩事故となりました。
しかし、クレジットカード業界を代表する専門誌が個人情報を漏洩させてしまったのは、少々バツが悪い感じですよね、これ…(苦笑)。
特にCardWaveはセキュリティ関連のセミナーを主催するなど、どちらかというと『クレジットカード情報の取り扱いには注意してね』という注意喚起をする側だったので、尚更…という気がします(下記はセキュリティセミナーの情報)*1。
クレジットカードの不正被害額*3は平成12年の308億円をピークとして年々減少傾向にありましたが、平成25年には一転して増加に転じ、再び増加の一途を辿っています。背景には非対面を中心とした加盟店からのカード情報流出があり、実効的な対策が急務となっています。
4月22日の本セミナーは、クレジットカード決済やインターネットショッピングに関連するセキュリティの最新動向やソリューションについてご案内します。
流通小売・サービス業をはじめ、カード決済に関わる業界関係者必聴の内容となっておりますので、ぜひご参加ください。
どんな大企業も漏洩事故を起こす昨今:
まぁ言い換えればどんなに気をつけていても個人情報漏洩を防ぐことはなかなか難しい…ということでもあるということ。
私たちクレジットカード保有者がしなくちゃいけないのは、もはや漏洩事故に巻き込まれないようにすることではなく、巻き込まれた後の対処法をしっかり認識しておかなくちゃいけないことなのかもしれませんね(対処法については下記記事などにて)。
以上、なんとクレジットカード業界の専門誌から、カード情報等の個人情報が流出!これはちょっとバツが悪い漏洩事故になりそうです…という国内ニュースでした。CrdWaveそのものは専門誌としてのクオリティはかなり高い雑誌なので、クレジットカード業界に関する知識をもっと付けたい方は購読してみてくださいね。
参考リンク:
クレジットカードは不正利用が怖い…と思っている方は、下記記事も参考にどうぞ。2015年は1年間で120億円の不正利用がありましたが、そのほとんどでは被害者側である私たちが負担しているわけではありませんよ。
*1:しかもこのカード決済セキュリティセミナーは、CardWave自身が漏洩事故を起こしていた期間に開催されていたセミナーだっただけに、余計かもしれません。