金子元希
2016年9月4日23時13分
犯罪を繰り返す再犯の割合が増えていることなどから、法務省は、刑務所を出ても帰る先がない人を受け入れる「更生保護施設」を強化する方針を固めた。スタッフを増やし、施設を出た後も通所して立ち直りを支える仕組みを目指す。こうした内容を来年度予算の概算要求に盛り込んだ。
犯罪白書によると、2014年は交通事故を除く一般刑法犯約25万人のうち、再犯者は約12万人。割合は約47%で過去最高だった。法務省の統計によると、刑務所に再び入る人の約7割は再犯時に無職で、社会復帰が難しい現状がある。
出所後に仕事や頼る親族のない人は、国が民間に運営を委託する更生保護施設で受け入れている。食事の提供や生活指導のほか、薬物依存を断つための指導をしているところもある。
法務省は再犯防止対策として、…
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朝日新聞社会部
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