卓球熱がじわり高まりを見せている。男子は個人と団体で史上初、女子団体も2大会連続のメダルに輝いたリオデジャネイロ五輪の“あの興奮”がいまなお冷めず、酒と一緒に楽しめる卓球バーには客が殺到。卓球場や用品店も活況を呈し、エースの水谷隼(じゅん)選手(27)が監修したカレーまで爆発的売れ行きだ。「これを機に人気を定着させたい」。かつてない追い風に関係者の心も躍る。(細田裕也)
「ちょっと手を抜いてや!」。卓球台の上を左右に行きかうピンポン球が勢いよく跳ね、スマッシュが決まると大声が上がった。
週末の夜、卓球バーラウンジ「パレット」(大阪市中央区)に卓球ファンが詰めかけ、競技を楽しんでいた。ラケットを手に、ラリーに汗を流した森岡ルーカス恭市さん(28)は「多くの人と交流できるのがたまらない」と笑顔を見せた。
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