長崎に上陸…速度遅く、続く大雨警戒
台風12号は九州の西の海上をゆっくりと北上し、5日午前1時過ぎ、長崎市付近に上陸した。風速25メートル以上の暴風域はなくなったが、速度が遅く強い風雨が長く続く恐れがあり、気象庁は土砂災害や浸水への警戒を呼びかけている。
気象庁によると、台風12号は5日午前0時現在、中心気圧996ヘクトパスカル、中心付近の最大風速20メートル、最大瞬間風速30メートル。中心から半径70キロ以内が風速15メートル以上の強風域。
4日は長崎市で最大瞬間風速25.7メートル、鹿児島県志布志市で1時間に66.5ミリの雨量を観測した。熊本地震で被災した熊本県南阿蘇村は1917世帯4649人に避難指示、長崎市は全域に避難準備情報を出している。
6日午前0時までの24時間予想雨量は多い所で、近畿180ミリ▽九州北部、四国、東海150ミリ▽中国120ミリ。【山下俊輔】