記事詳細
【加藤達也の虎穴に入らずんば】
G20でも朴槿恵大統領は三重苦の憂鬱…通貨スワップ協定を再締結して韓国は「借り」を感じてくれるのか?
× × ×
日韓は8月、通貨交換(通貨スワップ)協定の再締結へ向けて合意した。通貨交換協定はそれ自体で直ちに現金を貸し出すものではない。通貨が暴落して危機に陥るのを防ぎ、経済・金融の安定性を世界に示すいわば保険である。
協定が発動されると、韓国はウォンを渡し日本は円と米ドルを渡す。国際信用力が高い円は相対的に危機に強いとされる。必然、日韓の通貨交換協定では日本よりも、ハイリスク国である韓国の方に利点が大きい。
韓国経済は最近、海運最大手の韓進海運が日本の会社更生法に当たる法定管理を申請するなどして不安定感、危機意識は深刻度を増している。そんな中での協定協議入りは韓国への「貸し」になったはずだが、韓国側には「借り」だという意識があるのかどうか。
協定再開への動きは、政治的には日韓関係改善の兆しかもしれないが一方で、国民レベルでは感情対立の新たな種をはらんでいる。
それはいざ、協定発動となったときに想定される韓国側の出方である。
「なぜ日本側は素早くカネを出さないのか」「日本の銀行は韓国から資金を引き揚げるのをやめよ」-。
関連ニュース
- 【加藤達也の虎穴に入らずんば】竹島視察をめぐり、韓国が稲田朋美氏らをテロリスト扱いして入国を拒んだ本当の理由とは…
- 【加藤達也の虎穴に入らずんば】北朝鮮のスパイが「敵地」日本で接近した元首相、鳩山由紀夫氏の正体とは
- 【加藤達也の虎穴に入らずんば】元朝日新聞主筆の故若宮啓文氏に聞きたかった…同胞記者の裁判に利用されたことに悔いはありませんか?
- 【朴槿恵政権との500日】加藤達也・前ソウル支局長手記(後半) 妥協しなかったからこそ無罪になった
- 【朴槿恵政権との500日】加藤達也・前ソウル支局長の手記~ソウル地裁法廷に充満した異様な空気…検事の手は震えていた
- 【iRONNA発】「朝日の若宮氏を知っていますか」…韓国の本紙前ソウル支局長裁判、“後ろから投げられた石”