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【話の肖像画】タレント・小堺一機(1)目の前のことをこつこつと

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【話の肖像画】
タレント・小堺一機(1)目の前のことをこつこつと

タレントの小堺一機さん(荻窪佳撮影) タレントの小堺一機さん(荻窪佳撮影)

 〈「ごきげんよう」だけではなく、TBSラジオの深夜番組「コサキン」シリーズも27年半続いた。自身が主演の公演「小堺クンのおすましでSHOW」も昭和60年から、来年3月で31回目を予定している。長く続けられるコツは何なのか〉

 結局ね、山登りじゃないけど、頂上を見るとしんどくてやめちゃう。目の前にあることをちゃんとやればいいんだと思います。「あそこまで行くぞ」と意気込むのも大事だけど、今やらなくちゃいけないことをおろそかにしていると、柱がスカスカになって、頂上に着いたとしても崩れちゃう。

 長く続けられたのは周囲の支えが大きいけど、それに甘えずに1回1回をきちんとやったからだと思います。よく新入社員が「コピーのために会社に入ったんじゃない」と不満を言うエピソードを聞きますが、そういう人は何をやっても文句を言う。コピーを指示されれば、「一番うまくコピー取ってやろう」と思えばいい。自分の場合、若手の頃の前説も楽しかった。萩本欽一さんは僕のことを「がっついていなくて良い」と言ってくれた。当たり前だけど、こつこつやってきたことを周囲が見てくれて、委ねてくれたんだと思います。(聞き手 大島悠亮)

                   ◇

【プロフィル】小堺一機

 こさかい・かずき 昭和31年、千葉県市川市生まれ。専修大学在学中にTBSテレビ「ぎんざNOW!」の素人コメディアン道場でチャンピオンとなり、芸能界入り。勝新太郎主宰の勝アカデミーを経て、浅井企画に所属。昭和59年からフジテレビの「ライオンのいただきます」(後に「ライオンのごきげんよう」)の司会を31年半にわたり務めた。来年3月9~12日には、新国立劇場中劇場で主演舞台「小堺クンのおすましでSHOW FINAL~おすましBeyond(おすましのむこうがわ)」の上演を予定している。

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