究極のプライベート空間「トイレ」。
作法は人それぞれですが、
最新科学で「正しいトイレの使い方」が明らかになりました!
まずは尿ハネ。座ってほしい「妻」と立ってしたい「夫」との間で大問題に!
尿ハネをゼロにする方法を大実験で探ったところ、
狙い位置によって大きな差が!
奥の壁は絶対に狙ってはいけなかったのです。
さらに最新物理学の成果を求めアメリカへ向かったところ、
究極のおしっこの仕方「12cmの法則」がわかりました。
これで、尿ハネとはオサラバ!
さらに、食中毒のウイルスや細菌から身を守る
意外なトイレのフタの使い方や、
病気を引き起こしてしまうという
温水洗浄便座の間違った使い方など。
ぜひ知っておきたいトイレの新常識を大公開!
詳しくは、お役立ち情報のページでどうぞ!
尿ハネは「床」や「壁」にも!
今回、番組では家庭の洋式便器における「男性の立ち小便」を徹底検証しました。
その結果、便器の水たまりや壁面にあたった尿は、トイレの「床」や「壁」にまで跳ね返っていることがわかりました。しかも、細かい尿ハネは肉眼ではほとんど見えないため、知らないうちにトイレを汚して悪臭の原因になっていたのです。
さらに立ち小便の時、「便器の中の狙い位置」による尿ハネの違いも実験しました。
結果は、
- 便器をまたいで真上から水たまりを狙う・・・77滴
- トイレットペーパーを水たまりに浮かべる・・・154滴
- 手前の斜面を狙う・・・277滴
- サイドの壁を狙う・・・293滴
- 水たまりを狙う・・・372滴
- 奥の壁を狙う・・・7550滴
となり、「奥の壁」を狙うと尿ハネがケタ違いに増えてしまうことがわかりました。
「奥の壁」は絶対に狙ってはいけないスポットだったのです。
12cm以内で尿ハネ・ゼロ
狙い位置の工夫で77滴まで減らすことのできる尿ハネ。しかしゼロにしない限り、悪臭や掃除の手間は解決されるわけではありません。そこで、尿ハネ研究で世界から注目を集めるアメリカの物理学者を取材してみると…、なんと「尿ハネしないおしっこの法則」があるというのです!
その法則とは…、『12cm以内』におしっこを壁面または水面にぶつけること。
実は、おしっこは尿道から放出された直後は「ホース状につながった形」をしているのですが、放出されてからの距離が離れれば離れるほど形が「粒状」に変化してしまいます。
その「粒状のおしっこ」が壁面や水面に当たってはじけることで尿ハネが発生していたのです。つまり、おしっこが粒状になり始める距離(平均12cm※多少の個人差はあります)よりも近い位置で壁面あるいは水面にぶつけることで、尿ハネをゼロにすることができるのです。
ただしこの法則は、公衆トイレの「男性用立ち小便器」では、「一歩、前へ」を実践することで尿ハネをゼロにできるのですが、家庭の洋式便器で12cm以内を維持しようとすると非常に厳しい体勢になってしまいます。現実的に尿ハネゼロにするには「座り小便」(座った方が楽!)という結論になります。
便器のフタで食中毒予防
近年、「トイレにおける食中毒への感染」が問題視されています。いったいなぜ、トイレで食中毒に感染してしまうのか?イギリスの研究者に取材してみると…、なんと便器を洗浄する水流によって、便に含まれているウイルスや細菌がトイレ中にばらまかれているという恐ろしい事実がわかりました。しかも、一度ばらまかれたウイルスや細菌は90分以上も空気中を浮遊し、次にトイレを使用した人へ二次感染を引き起こしているというのです。
この食中毒の感染を防ぐ方法は、超カンタン。トイレの水を流す前に便器の「フタ」を閉めればよいのです。こうすることで、水流でまき散らされたウイルスや細菌をシャットアウトすることができます。特に危険なのは、秋以降感染者が増える「ノロウイルス」。強い感染力をもっているので、注意が必要です。
温水洗浄便座の正しい使い方
日本が世界に誇る「温水洗浄便座」。絶対ないと困る!という人も多いのではないでしょうか。この温水洗浄便座の使い方に、実は「ある落とし穴」があったのです。
その落とし穴とは…、温水洗浄を長時間使用すること。実は、長時間の洗浄で「肛門掻痒(そうよう)症」という病気が悪化してしまうことがあるのです。肛門掻痒(そうよう)症とは、様々なことが原因で肛門にかゆみを感じる病態の総称。かゆみを感じた時に、温水洗浄の刺激が気持ちいいから、また綺麗になるんだという意識でついつい長くあててしまうことで、水分が痛んだ肛門の皮膚に入り込み、症状を悪化させてしまいます。
ただし、温水洗浄そのものが原因で肛門掻痒(そうよう)症を引き起こすわけではなく、かゆみを感じるきっかけは、「頻便」や「下痢」「蒸れ」「生理用品の汚れ」「痔(じ)」など身近なものです。肛門にかゆみを感じている時は、温水洗浄の使用は時短を心がけ、10秒以内を目安にしましょう。
(肛門に特に異常のない方は、温水洗浄を多少長く使用しても問題はありません。)