上野動物園のアジアゾウが妊娠 飼育開始以来初

上野動物園のアジアゾウが妊娠 飼育開始以来初
東京の上野動物園のアジアゾウが、明治21年の飼育の開始以来初めて妊娠が確認され、赤ちゃんの誕生に期待が高まっています。
妊娠が確認されたのは、東京・台東区の上野動物園で飼育されている18歳のアジアゾウの「ウタイ」で、去年10月、発情の兆候を見せたことから、オスの「アティ」と同居させたところ、交尾したということです。
その後、「ウタイ」の血中のホルモン値やエコーによる腹部の状況を調べた結果、胎児が確認されたということです。
野生とは違って、飼育しているアジアゾウの繁殖は難しく、赤ちゃんの誕生も国内では10例しかないということで、上野動物園では明治21年の飼育開始以来初めての妊娠だということです。
出産は来年の6月から7月ごろになる見込みで、動物園では初めての赤ちゃんの誕生に期待が高まっています。
上野動物園の渡部浩文副園長は「100年以上ゾウを飼っていますが、妊娠は初めてなので期待しています。しっかり管理して、出産を無事に迎えたいです」と話していました。