ユニー・ファミリーマートホールディングスの発足で、業界2位となるコンビニと、東海地方などが地盤のスーパーを抱える巨大な小売りチェーンが生まれた。規模を生かして商品の開発力や物流の効率を高めるが、スーパー事業の立て直しなど課題も多い。

 新会社の本社は、ファミマが拠点としてきた東京・池袋。グループを束ねる持ち株会社として、コンビニの事業会社「ファミリーマート」とスーパーの事業会社「ユニー」を傘下に置く形をとる。

 二つの小売りグループが一緒になった最大のねらいは、コンビニの規模拡大だ。ファミリーマート、サークルK、サンクスの3ブランドを合わせた店舗数は、これまで2位だったローソンを一気に抜き去り、首位セブン―イレブンに肩を並べる。47都道府県すべてにあり、東京、大阪、愛知の大都市圏や青森、香川、鹿児島など、15都府県で店舗数が1位になる。

 持ち株会社の社長に就いた上田…

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