【杭州=小高航】国連の潘基文(バン・キムン)事務総長は4日、米中両政府が3日に2020年以降の地球温暖化対策「パリ協定」を批准したことを受け、「歴史的な一歩だ」と高く評価した。その上で「この流れが持続することを望む」と述べ、協定発効へ向け各国の結束を求めた。
杭州で4日に開幕する20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせ記者会見した潘事務総長は「オバマ米大統領と習近平・中国国家主席のリーダーシップを評価する」と述べた。昨年末に約200カ国・地域が合意した同協定は55カ国以上が批准し、その温暖化ガス排出量が計55%になると発効する。