ペルー 牛追い祭りで9人がけが

ペルー 牛追い祭りで9人がけが
南米のペルーで、牛に追いかけられながら街を駆け回る牛追い祭りが開かれ、激しく暴れ回る雄牛に突き飛ばされるなどして、9人がけがをしました。
牛追い祭りは、ペルーで16世紀のスペイン統治時代から続くとされる伝統の祭りで、街に放たれた牛を触ったり牛の前を走ったりする人たちの勇気をたたえるものです。
中部のアヤクチョ県で28日に開かれた祭りでは、興奮した数頭の雄牛が街の広場やとおりで激しく暴れ回り、参加した男性たちが赤いスカーフを使うなどしてさらに牛を挑発しました。
参加者の中には、角に突かれて宙に投げ上げられたり、踏みつけられたりする人もいて、合わせて9人がけがをしましたが、命に別状はないということです。
牛追い祭りをめぐっては、牛に突き飛ばされるなどして死傷者が絶えないほか、動物愛護団体が牛の虐待にあたるとして反対していますが、伝統の祭りとして毎年スペインや南米各国で行われ大勢の人が参加しています。