オバマ大統領 アジア歴訪へ TPP発効へ協力促す

オバマ大統領 アジア歴訪へ TPP発効へ協力促す
アメリカのオバマ大統領は今週末から中国とラオスを訪れ、アジア重視の政策に変わりがない姿勢を示すとともに、TPP=環太平洋パートナーシップ協定について来年1月までの任期中に議会の承認を得る決意を示し、発効に向けてアジア各国の協力を求めることにしています。
オバマ大統領は、来月3日から中国の杭州で開かれるG20サミットに出席し、5日からは初めてラオスも訪れることになっています。

これを前に29日、ホワイトハウスのローズ大統領副補佐官が記者会見し、オバマ大統領が3日に中国の習近平国家主席と首脳会談を行い、地球温暖化対策をめぐる米中間の協力や、中国の南シナ海への進出などについて意見を交わす考えであることを明らかにしました。

また、ローズ副補佐官は、オバマ大統領が次の訪問先のラオスでアジア政策についてのスピーチを行い、この中でTPPについて来年1月までの任期中に議会の承認を得る決意を示したうえで、発効に向けてアジア各国の協力を求めるとしています。TPPをめぐっては、11月のアメリカの大統領選挙に向け民主党のクリントン氏と共和党のトランプ氏の双方が反対の姿勢を示していることから発効の見通しが不透明になっており、オバマ大統領の発言が注目されます。