米国務長官がバングラデシュ訪問 テロ対策強化を確認

アメリカのケリー国務長官がバングラデシュを訪問してハシナ首相らと会談し、先月、首都ダッカで飲食店が襲撃され、日本人7人が犠牲になった人質事件を踏まえ、両国がイスラム過激派によるテロ対策を強化していく方針を確認しました。
ケリー国務長官は29日、バングラデシュの首都、ダッカを訪問してハシナ首相らと会談し、テロ対策などについて協議しました。
ダッカでは先月、飲食店が襲撃され日本人7人を含む20人以上が犠牲になった人質事件が発生し、過激派組織IS=イスラミックステートのバングラデシュ支部を名乗る組織が犯行を認める声明を出していますが、バングラデシュ政府は「ISは国内に存在しない」として国内の過激派組織による犯行だとの立場を取っています。
ハシナ首相らとの会談後、ケリー長官は報道陣に対し、「ISは、南アジアを含む全世界の組織と連携していて、バングラデシュの過激派とも一定のつながりがあることを伝えた」と述べ、両国の警察や情報機関が連携を深め、ISを含めたイスラム過激派によるテロ対策を強化していく方針を確認したと明らかしました。