【寄稿】平昌オリンピック会場周辺の整備にも政府の支援を

【寄稿】平昌オリンピック会場周辺の整備にも政府の支援を

 1988年のソウル・オリンピックからちょうど30年となる2018年、韓国にとって2回目のオリンピックとなる平昌冬季オリンピックが1年5カ月後に迫ってきた。平昌は冬が長いため、冬の3カ月を除くと実際に準備に要することのできる期間は1年ほどしかないだろう。現在、平昌では各競技場や会場へのアクセスのための道路、選手村、開会式と閉会式が行われるメインスタジアムなど、関連施設の整備や準備が計画通り進められている。

 しかしこれとは別にメインスタジアムの周辺、あるいは各競技場を移動する際に通過する地域、駅やバスターミナルなどはまだ雑然としており、オリンピック開催都市のイメージとは程遠いのが実情だ。平昌が開催地に決まってからすでに5年が過ぎたが、今も平昌を訪れる人は誰もが失望を隠さない。その理由はオリンピック開催都市であるにもかかわらず、逆にそれ以外の都市以上に交通が不便で開発が遅れているからだ。また「会場から少し外れると、大韓民国を肌で感じることのできる観光地としての気品も品格もない」といった指摘も受けている。このままではオリンピック開催都市に全くふさわしくない、みじめな田舎町のオリンピックとして人々の記憶に残ってしまわないか心配だ。

 これまでオリンピックを準備すべき重要な時期に、開会式と閉会式を行うメインスタジアムをどうするかという問題に時間を費やし、また予算の確保に向けた駆け引きに5年以上も時間を使ってしまった。ここ1年間に政府の関係部処(省庁)や国会を行き来した回数だけでも40回以上だ。ちなみに平昌郡の財政健全度は12.8%と低く、最初から予算がないのでオリンピックの準備を進めるには借金をするしかない。「支援を行う根拠がない」「公平性に問題がある」などさまざまな理由で支援の確約は簡単には得られないが、それでも平昌郡としては手をこまねいてはいられないのだ。

 リオデジャネイロ・オリンピックも終わり、次は平昌の番だ。組織委員会と開催都市は選手や観客が平昌の姿に感動し、平昌の良さを楽しむことができるよう、食事や宿泊施設、交通、観光、ボランティア、安全対策など、さまざまな分野で細やかな準備を進めている。しかしオリンピック開催都市に見合った景観の整備、オリンピックに特化された通りの造成、老朽化した施設の整備などについては予算が十分になく、オリンピックにふさわしい都市になれるか非常に心配している。

 過ぎ去った5年間はもう取り返せないが、残された1年に整備すべき場所はまだ幾つもある。とりわけ移動経路となる競技場周辺の地域、あるいは景観改善の重点地域は特に整備に力を入れ、創造的なものに造り替えたい。オリンピック期間中、これらの地域は文字通り大韓民国の顔にもなるからだ。そのためにも政府と国会には改めて支援をお願いしたい。

沈在国(シム・ジェグク)江原道平昌郡守
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