G20 安倍首相 世界経済リスクに備え 協調呼びかけたか
主要20か国の首脳らが世界経済について討議する、G20サミットが中国で開幕し、安倍総理大臣は新興国を含むG20として、世界経済の下方リスクに対応するため、すべての政策手段を個別、または総合的に用いることにコミットする必要性を指摘し、各国に協調を呼びかけたものと見られます。一方、安倍総理大臣と中国の習近平国家主席との日中首脳会談は、G20サミット閉幕後の5日夜に行われることがほぼ固まりました。
安倍総理大臣やアメリカのオバマ大統領など、主要20か国の首脳らが世界経済の持続的な成長に向けて意見を交わすG20サミットは、議長国、中国の習近平国家主席が各国首脳を出迎え、4日夕方、中国浙江省の杭州で開幕しました。
ことしのG20サミットでは、中国をはじめとする新興国経済の減速や、イギリスのEU=ヨーロッパ連合からの離脱決定、それに各地で頻発するテロなど、世界経済の下方リスクへの対応などが中心議題となる見通しで、各国の協調姿勢をどこまで明確に打ち出せるかが焦点です。
1日目の4日は日本時間の午後4時半ごろから「世界経済、成長戦略」をテーマに最初の討議が行われました。
この中で、安倍総理大臣は、世界経済が原油価格の下落、新興国や途上国経済のかげり、イギリスのEUからの離脱決定など、さまざまなリスクに直面していることを指摘し、各国が協調して、これらのリスクに対応していく必要性を訴えたものと見られます。
そして、安倍総理大臣は先のG7伊勢志摩サミットで、世界経済を支えるためG7各国が政策を総動員していく姿勢を盛り込んだ首脳宣言を取りまとめたことを紹介したうえで、日本が首脳宣言を率先して実行に移していくため、新たな経済対策を先に取りまとめたことを説明したものと見られます。
そのうえで、安倍総理大臣は新興国を含むG20として、世界経済の下方リスクに対応するため、すべての政策手段を個別または総合的に用いることにコミットすることが必要だとして、各国に協調を呼びかけたものと見られます。
一方、日中両政府間で調整が続いていた、安倍総理大臣と中国の習主席との日中首脳会談は、G20サミット閉幕後の5日夜に行われることがほぼ固まりました。安倍総理大臣と習主席が会談するのは、去年4月にインドネシアで開かれたアジア・アフリカ首脳会議への出席に合わせて行われて以来、1年5か月ぶりとなります。
ことしのG20サミットでは、中国をはじめとする新興国経済の減速や、イギリスのEU=ヨーロッパ連合からの離脱決定、それに各地で頻発するテロなど、世界経済の下方リスクへの対応などが中心議題となる見通しで、各国の協調姿勢をどこまで明確に打ち出せるかが焦点です。
1日目の4日は日本時間の午後4時半ごろから「世界経済、成長戦略」をテーマに最初の討議が行われました。
この中で、安倍総理大臣は、世界経済が原油価格の下落、新興国や途上国経済のかげり、イギリスのEUからの離脱決定など、さまざまなリスクに直面していることを指摘し、各国が協調して、これらのリスクに対応していく必要性を訴えたものと見られます。
そして、安倍総理大臣は先のG7伊勢志摩サミットで、世界経済を支えるためG7各国が政策を総動員していく姿勢を盛り込んだ首脳宣言を取りまとめたことを紹介したうえで、日本が首脳宣言を率先して実行に移していくため、新たな経済対策を先に取りまとめたことを説明したものと見られます。
そのうえで、安倍総理大臣は新興国を含むG20として、世界経済の下方リスクに対応するため、すべての政策手段を個別または総合的に用いることにコミットすることが必要だとして、各国に協調を呼びかけたものと見られます。
一方、日中両政府間で調整が続いていた、安倍総理大臣と中国の習主席との日中首脳会談は、G20サミット閉幕後の5日夜に行われることがほぼ固まりました。安倍総理大臣と習主席が会談するのは、去年4月にインドネシアで開かれたアジア・アフリカ首脳会議への出席に合わせて行われて以来、1年5か月ぶりとなります。