蹴球探訪
奇跡の初優勝見えた レスター・岡崎が激白「試合後はいつも悔しい」(4月27日)
【首都スポ】東洋大メダリスト・桐生10秒08 萩野大差勝ち 2020年へ第一歩2016年9月4日 紙面から
◇陸上日本学生対校選手権陸上の日本学生対校選手権(日本インカレ)は3日、熊谷スポーツ文化公園陸上競技場(埼玉県熊谷市)で第2日を行い、男子100メートルではリオデジャネイロ五輪400メートルリレーで銀メダルを獲得した東洋大の桐生祥秀(3年・洛南)が追い風1・1メートルの条件下、10秒08の大会新記録で2連覇を達成した。桐生は200メートル予選も20秒88で3組1着となり、4日の準決勝に進んだ。 走りに、言葉に、銀メダリストの誇りと責任を込めた。桐生が得意と公言する中盤からグングン加速、1・1メートルの追い風にも乗り大学生を置き去りにする。2位に0秒2の大差をつけ、10秒11の大会記録を更新する10秒08、自身6度目の10秒0台、そして連覇のフィニッシュに「オリンピアンが負けるわけにはいかない。そのプライドはある。絶対に負けられない」と胸をはった。 五輪から帰国後、練習できたのは2日のみ。多忙、そして今大会では100メートル3本目、400メートルリレー予選と200メートル予選も走った後という万全ではない状態での大会新、優勝。「オリンピックから帰ってきて少しの間でこれぐらいまで仕上げられたのは、オリンピックの経験があるからだと思う」と振り返る。個人種目は予選敗退、リレーはメダルという初の五輪が桐生をさらに大きくした。 リオの結果を踏まえて走りを1から再構築した今大会。陸上競技の原点とも言える感覚に立ち返った。「スーッと行ってバーンと。どういう感じと言われても分からない」。自らの走りをそう分析する。誰よりも速く走りたいという本能そのままに100メートルの直線を駆け抜けた結果の記録、順位だった。 速く走るために試行錯誤を繰り返した桐生の足には「予選で3本、準決勝で2本、決勝で2本」というスパイクピンで引っかいた痕がある。「修正点を直したらベストタイムは絶対に出る。新しいシーズンでは9秒台を出したい」。快走は9秒台、4年後のファイナリストへのスタートラインだ。 (川村庸介) ◆400メートルリレーは「悔しい」最下位桐生は男子400メートルリレー決勝で東洋大のアンカーを務め「メダルを狙っていきたい」と表彰台を目指した。ところが、第3走者から桐生へのバトンがうまくつながらず、いったん戻って再加速を余儀なくされたため、48秒71の最下位8位に。「3走がケガしちゃったみたいで、普通に出ても来なかった。こういう結果になってすごく悔しい。僕のせいでもある」と仲間を思いやるとともに悔しさもにじませた。 ◇水泳日本学生選手権競泳の日本学生選手権(インカレ)は3日、東京辰巳国際水泳場で第2日を行い、男子200メートル個人メドレーはリオデジャネイロ五輪同種目で銀メダルを獲得した萩野公介(東洋大4年)が1分57秒13で2年ぶり3回目の優勝。ライバルの瀬戸大也(早大4年)は1分59秒93の2位だった。女子200メートル個人メドレーは大橋悠依(東洋大3年)が2分10秒31の大会新記録で初優勝。昨年の世界選手権銀メダルの渡部香生子(早大2年)は2分13秒71の4位に終わった。 萩野がリオ五輪の銀メダル種目で宿敵の瀬戸に完勝した。50分後に400メートルメドレーリレーが控えていたため、萩野は第3泳法の平泳ぎからスピードを温存。それでも瀬戸に2秒8の大差をつける1分57秒13で2年ぶりの優勝を奪還した。 「だいぶゆっくり泳いだのでそんなに参考にならないタイム。だけど最初のバタフライから思ったよりちょっと速かったし、全力で泳いでいれば1分54秒台は出ていたと思います」。主将として迎えた今大会は自分のタイムよりも、チームへの貢献。自身が持つ日本記録の1分55秒07は更新できなかったが、後悔はなかった。 この日の最終種目だった400メートルメドレーリレーでは、第1泳者の背泳ぎで出場。トータルタイムでは優勝した早大に0秒61届かなかったが、リオ五輪男子100メートル決勝で入江陵介が出した53秒42を0秒34も上回る好タイム。あらためてマルチスイマーぶりを観衆に見せつけた。 「明日は400メートル個人メドレーだが、その後に大事な最後の800メートルリレーがある。なので、きょうのように前半で決着をつける泳ぎをします」と萩野。リオで金メダルを獲得した種目でも、タイムより勝負に徹する。 (千葉亨) ◇ 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」。トーチュウ紙面で連日展開中。 PR情報
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