トップ > 中日スポーツ > ゴルフ > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【ゴルフ】

石川遼、大荒れで首位と5打差の5位に後退も「V諦めない」

2016年9月4日 紙面から

第3日、5番でラフから第2打を放つ石川遼。通算3アンダーで5位=富士桜CCで

写真

◇フジサンケイクラシック<第3日>

 ▽3日、山梨県富士河口湖町、富士桜カントリー倶楽部(7524ヤード、パー71)▽天候・晴れ、気温25・7度、東南東2・9メートル▽賞金総額1億1000万円、優勝2200万円▽68選手(アマチュア1人)▽観衆3246人

 3位で出た石川遼(24)=カシオ=は5バーディー、6ボギーの72とスコアを落とし、通算3アンダーで首位と5打差の5位に後退した。ショットが乱れ、終盤は“ガス欠”で崩れた。韓国の趙〓珪(チョ・ミンギュ)が68で回り、通算8アンダーで単独トップ。1打差の2位にブラッド・ケネディ(オーストラリア)が続き、片岡大育(だいすけ、27)=Kochi黒潮CC=が3打差の3位につけた。

 メロメロ、グラグラ…。最後はヨレヨレだった。17番パー5。ドライバーを右へ曲げ、痛恨のOBをたたいた。18番も1打目を右バンカーに打ち込み、連続ボギーを喫した。石川の表情は珍しく疲弊していた。

 「最後の3ホールは体力、精神力がもたなかった。頭もついていかなくなって、へばった上がりになってしまった」

 出入りの激しい1日だった。2番でボギーをたたくと、3番パー5では「ベストショットに近い」という絶妙なアプローチで3打目を40センチに寄せ、すぐさま奪い返した。5番で1打目を右の林に入れてスコアを落としながら、6番ではチップインバーディーで戻した。

 7、8番で連続ボギー後、9番では2打目をピン左3・5メートルにつける好ショットで3個目のバーディーを奪った。フェアウエーキープ率23・08%は68選手中最下位。乱調のティーショットをアイアンやアプローチで何とかカバーした。チップイン2発を含む劇的なプレーにギャラリーは沸くが「山と谷が多すぎる」。浮沈を繰り返すうち、ガソリンは知らぬ間に底をついていた。

 腰痛による長期離脱から復帰3戦目。ただ、露呈した不安要素にも「試合で鍛えられていく、一番大事な部分。すごくプラス」と前向き。首位と5打差開いたが、自身初の2週連続優勝に向け、「まだまだ諦める位置じゃない」。霊峰富士の麓で、石川が反攻の猛チャージに打って出る。 (松岡祐司)

※〓は、王へんに、民

 

この記事を印刷する

PR情報

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ