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【大相撲】

稀勢の里、二所ノ関一門の連合稽古で復調気配 14番で13勝

2016年9月4日 紙面から

連合稽古で豪風(手前)を圧倒して笑顔の稀勢の里=東京都江東区の尾車部屋で(志村拓撮影)

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 秋場所を前にした二所ノ関一門の連合稽古が3日、東京都江東区の尾車部屋で始まった。綱とりの大関稀勢の里(30)=田子ノ浦=は琴奨菊(32)=佐渡ケ嶽=との大関対決こそなかったものの、幕内勢との14番で13勝と結果で復調を示した。

 砂にまみれた対横綱8戦全敗から一夜、綱とりの重圧と戦う稀勢の里に笑顔が戻った。約1時間半の入念な準備の後、相手に指名したのは、一門外で参加した力自慢の小結魁聖(29)=友綱=に、小兵の前頭豪風(37)=尾車。タイプの異なる2人を相手に、左のおっつけを軸に大暴れした。

 過去3場所で13、13、12勝。優勝未経験ながら半年近く続く綱とりは、大関の安定感のたまものだ。「良くない日もある。修正と手入れができるかどうか」と話す切り替えの早さも、大きな武器となっている。

 「良い具合にはまった。元に戻ってきたよ」と稽古を振り返る声も弾んだ稀勢の里。同門の二所ノ関親方(元大関若嶋津)は「みんな大事な場所だけど、期待したい」と攻める姿勢に注目した。

 稽古後はファンへのサインに応じ、迎えの車に乗り込むときには「よっしゃ。どうも〜」とおどける一幕も。短時間で自ら光明を見いだしたからか、終始上機嫌だった。 (志村拓)

 

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