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【プロ野球】

ソフトB、育成出身の千賀の好投 今季12勝目でM19

2016年9月4日 紙面から

楽天−ソフトバンク 完投で12勝目を挙げたソフトバンク・千賀=コボスタ宮城で(伊東昌一郎撮影)

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◇ソフトバンク7−1楽天

 ソフトバンクが3連勝。6回に内川の適時打で先制し、7回に明石の適時三塁打と2つの押し出し四球で3点、8回に明石、今宮、中村晃の適時打で3点を加えた。千賀が1失点完投で12勝目。楽天は投打に元気がなく、3連敗となった。

      ◇

 勝利は間違いない。それでもソフトバンクの先発・千賀の表情は暗かった。7点の大量リードをもらっていた9回だ。連続四球をきっかけに無死一、三塁のピンチを招くと、ペゲーロの遊ゴロの間に失点。自身初の完封勝利は、目前で逃げていった。

 9イニングを被安打5の1失点。4月13日の西武戦以来2度目の完投勝利だが、この時も完封目前の9回に失点。それだけに「完封を狙っていったんですが…。前にも同じことがあったので、またかと」と首を横に振った。

 力のある真っすぐを軸に、好調な楽天打線を抑え込む快投。「(相手先発の安楽も)ゼロを続けていたので自分も続けないといけないと思った」。135球に足りないものは、9回のゼロだけだった。

 シャットアウトこそ逃したが、12勝目は名実ともに『育成の星』となる勝利だ。育成入団選手としては2008年の巨人山口がマークした11勝を上回った。「そんな大きなことは言えない。少しでも刺激を受けてくれたらうれしい」。右腕は、これから続く育成選手にエールを送った。

 工藤監督は「相手もゼロで終わりたくないから、気合を入れてやってくる。そこに負けないように」と次に期待した。千賀の活躍で優勝マジックを自力で減らし、19に。柳田離脱など数々の試練をくぐり抜け、リーグ3連覇へ歩みを進める。 (山田孝人)

 

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