2016年07月15日
ルーミー愛の詩(魂を導く者)
ルーミー(1207年9月30日~1273年12月17日)は、ペルシャ語文学史上最大の神秘主義詩人であり、「愛の旅人」とも呼ばれています。
魂を導く者
預言者がアリーに言った。
–– アリーよ、神の獅子よ、
おまえほど、勇敢な騎士はいない。
だがアリーよ、自らの勇気を恃みとするな、
希望という名の椰子の木陰に入れ、
不動の聖者の庇護の下に入れ。
その影はあたかもカーフの山のよう、
その精神は天頂を飛ぶシームルグのよう。
これに関して語り出せば話は尽きぬ。
ひとたび語り始めれば、わたしは復活の日まで
終わりなき賛美の歌を歌い続けるだろう。
聖なる太陽は人の姿の裡に自らを隠す。
この神秘の意味を捉えよ、
神は真実を最も良く知りたもう。
おお、アリーよ、崇拝の行為は数知れず、
だがこの道においては、
神のしもべの影に身を寄せるのが最上。
他の誰もが、宗教の儀礼もて自らの救いとしようとも
おまえは立ち去れ、行って賢者の影に入れ。
賢者の庇護もて、自らの裡なる悪からの救いとせよ。
導師に受け入れられたなら、全てを委ねよ。
全身全霊で従え、ヒズルの権威に従ったモーセのように。
ヒズルが何をしようとも、耐えよ、
「去れ、今こそは別離の時」と言われぬためにも。
船を破壊されようが、口をつぐんで沈黙せよ!
子を殺されようが、取り乱すな!
神はその手を御自らの手に譬えたもう、
御方は告げたもう、「神の手は彼らの手の上にあり」。
この「神の手」により、弟子は死を得、
同時に、永遠の生を得るのである。
Posted by 氣の泉 at 16:03
│ポエム