太陽系外惑星DB公開 京大、3516個の質量や大きさ
宇宙飛行士でもある京都大宇宙総合学研究ユニットの土井隆雄特定教授と総合生存学館の山敷庸亮教授らは31日、太陽系の外にある惑星のデータベース「ExoKyoto」をウェブ上で公開した。これまで見つかった系外惑星3516個を網羅し、地球型生命が生存する条件である液体の水がある可能性も確認できる。同種のデータベースは日本では初めてという。
系外惑星の一覧では、質量や大きさ、軌道に関するデータを記載。恒星との距離など生命存在の条件を満たした「ハビタブル・ゾーン」内にあるかどうかも示す。同ゾーンの算出法は複数あるが、サイトでは3種の基準で推測した条件を比較できる仕組みになっている。
このほか、主な系外惑星発見の経緯や系外惑星の見つけ方、惑星形成の仕組みについての解説など、アマチュア天文家が興味を広げられる内容も掲載する。各惑星のイメージ図もあり、一部は守山市の守山高2年の下崎紗綾さん(16)と藤田汐音さん(16)が手がけた。
特別なアプリケーションを使えば、約12万個の恒星の観測データを取り込んだ天球図など、系外惑星を探す時に役立つ情報も得られる。アプリはサイトを通じて入手でき、アマチュア天文家の系外惑星探索への参加を促す。
土井特定教授は「系外惑星の魅力にぜひ触れてほしい」、山敷教授は「京都から第2の地球発見を」と話し、利用を呼び掛けている。
【 2016年08月31日 22時10分 】