台風12号 九州では5日にかけ暴風などに警戒を

台風12号 九州では5日にかけ暴風などに警戒を
台風12号は、暴風域を伴い鹿児島県の西の海上を北上しています。気象庁は、九州では5日にかけて暴風や低い土地の浸水、土砂災害などに警戒するよう呼びかけています。
気象庁の発表によりますと、台風12号は、午前5時には鹿児島県枕崎市の西およそ60キロの海上を1時間に10キロの速さで北へ進んでいるとみられます。中心の気圧は975ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30メートル、最大瞬間風速は40メートルで、中心から半径40キロ以内では風速25メートル以上の暴風が吹いています。
台風の接近に伴い、九州南部では海上を中心に風が強まり、鹿児島県枕崎市では午前3時前に25メートルちょうどの最大瞬間風速を観測しました。
台風は暴風域を伴って九州の西の海上を北上し、5日にかけて九州北部に接近する見込みです。
九州南部では4日夜遅くにかけて、九州北部では4日夜から5日朝にかけて、雷を伴って1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降るおそれがあります。
また、台風から離れた四国や近畿、それに東海の太平洋側でも南から暖かく湿った空気が流れ込むため、局地的に激しい雨が降るおそれがあります。
5日朝までに降る雨の量は、いずれも多いところで、九州南部と九州北部で200ミリ、四国で150ミリ、東海で120ミリ、近畿で100ミリと予想され、その後、6日の朝にかけてはさらに、九州北部と四国、中国地方で100ミリから150ミリ、近畿で50ミリから100ミリの雨が降ると予想されています。
九州南部では4日昼すぎにかけて、九州北部では4日夜から5日にかけて海上を中心に猛烈な風が吹く見込みで、最大風速は30メートル、最大瞬間風速は40メートルに達すると予想されています。
また海は、九州南部では4日昼すぎにかけて、九州北部は4日夜から5日にかけて波の高さが6メートルの大しけとなる見込みです。
気象庁は、九州では5日にかけて暴風や高波、低い土地の浸水、土砂災害や川の増水に警戒するとともに、落雷や突風にも十分注意するよう呼びかけています。