代表選抜で賄賂・強化費横領、大韓水泳連盟元幹部らに懲役3年

 ソウル中央地裁刑事22部は2日、韓国代表として選抜する見返りに巨額の現金を受け取ったとして逮捕、起訴された大韓水泳連盟元専務理事の55歳の男に懲役3年の実刑を宣告した。また裁判長は選手の強化費を横領した容疑で起訴された別の元理事(48)に対しても懲役3年を宣告した。

 元専務理事はノ・ミンサン元韓国代表監督から「代表選抜の過程で不利益を被らないようにしてほしい」との要請を受け、2009年1月から10年12月まで30回にわたり総額9100万ウォン(現在のレートで約850万円、以下同じ)を受け取ったとして収賄容疑で起訴されていた。この元専務理事は他の水泳関係者からも、連盟理事に選ばれるよう便宜を図った見返りに金品を受け取るなど、04年から昨年までに総額4億3000万ウォン(約4000万円)以上を受け取ったこともわかっている。

 裁判長は判決の理由について「元専務理事は自らの地位を悪用して自分から積極的に金品を要求し、水泳界全体の信頼を失墜させた」「裁判では説得力の乏しい弁解で自らの容疑を否定し、反省もみられないことから厳罰は避けられない」などと説明した。

ヤン・ウンギョン記者
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