ガセ情報も拡散…株価暴落の「PCデポ」何がいけなかった
日刊ゲンダイDIGITAL / 2016年8月30日 15時2分
バッシングの嵐(C)日刊ゲンダイ
不必要な高額サポート契約、解約料問題で揺れる東証1部上場のパソコン量販店「ピーシーデポコーポレーション(PCデポ)」に対するバッシングが止まらない。
畳み掛けるように、今度は、PCデポが〈中古売買に必要な古物商許可を取得していない可能性浮上〉などとネット上で大騒ぎになっている。
何でもPCデポ「楽天市場店」のサイトに記載されている埼玉県公安委員会による古物商許可の番号が、〈ネットで調べても見つからない〉〈無許可じゃないのか〉などと炎上しているのだ。
それもあってPCデポ株は、6月の年初来高値1630円から、29日は一時、年初来安値の675円まで下がり、692円で引けた。急落し続けているが、この“古物商許可疑惑”、まったくのガセ情報で、同公安委に問い合わせたら「番号は存在しています」(広報担当者)。
とんだ“風評被害”というわけで、PCデポもHP上に〈許可を取得している〉と掲載した。それでも、ネット上ではあたかも“事実”のように拡散している。PCデポがパソコンに疎い高齢者と高額契約を結んでいた問題は批判されてしかるべきで、かばうわけでもないが、ガセ情報で一方的にバッシングされ、株価暴落じゃあ、株主もたまらない。
もちろん、ネット上の風評被害は、どの企業にとっても無関心ではいられないだろう。
「PCデポの最大のミスは、騒ぎが大きくなる前に釈明会見を開かなかったことでしょう。ネット住民の『やましいからだろう』という疑惑を深めてしまった。今回の騒動はツイッターの書き込みから始まり、マスコミ報道より先行するかたちでネット上に拡散した。自分たちの手柄だと思い込んでいるネット住民も多く、『PCデポを倒せ!』とばかりにヒートアップ。それでも無反応なので、『無視された』と怒って、あることないことを書き込み始めたのです。こうなると東京五輪のエンブレム騒動の時のように、相手が“降参”するまでなかなか炎上は収まりません」(経済ジャーナリスト・岩波拓哉氏)
ただ、PCデポは「一連の騒動に関する会見の予定はありません」(広報担当者)。それで暴落は止まるのか。
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