連載40周年を迎えた人気漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」が、17日発売の「週刊少年ジャンプ42号」(集英社)で、最終回を迎えることが3日、分かった。作者の秋本治氏(63)が東京・神田明神で、絵巻奉納式後に会見して発表。1976年9月に連載がスタートした物語の幕を閉じることになり、秋本氏は「(主人公の)両さんはお祭りが大好き。両さんの引き際として、40周年を祝われてスッと消えるのが大団円」と決断理由を明かした。
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コミックの累計発行部数は1億5000万部以上で、17日には最終回も収録した200巻も、少年ジャンプと同時発売される。「計算上は2016年に200巻と思ってましたが、現実的になって、終わるかどうか悩みながら、結構迷ってました。この機会を逃すと、両さん的に中途半端になる。おめでたいときに終わるのが1番」と感慨深げに、言葉をつないだ。
最終回は、コミック収録分のみのカウントで1960話となり、週刊連載ながら休載は1度もなかった。漫画界の“鉄人”は、「両さんのキャラクターが描いていて面白い。どんな素材でも自由自在に動いてくれたので」と長寿連載の秘けつを語っていた。
相模原事件が投げかけるもの
相模原市の障害者施設で起きた殺傷事件から1カ月が過ぎた。障害者の命と尊厳をないがしろにした過去の思想や政策など、歴史を見つめ事件が投げかけるものを考える。
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