岐阜ポケモンGO、路駐NO 岐阜公園で激増、苦情も
岐阜市大宮町の岐阜公園は連日、スマートフォン(スマホ)の人気ゲーム「ポケモンGO」を楽しむ人で、ごった返している。園内にポケモンが多数出現するためだ。公園周辺では路上駐車が激増。近くの公道で「歩きスマホ」をする人も絶えず、事故が懸念されている。岐阜中署はマナー向上を訴える啓発活動に本腰を入れる。 一日午後十時ごろ。公園のベンチや縁石に多数の人が座りこみ、ゲームに熱中している。ざっと数えて二百人はいる。 公園前の路上では、駐車禁止なのに数台の車が止まっている。赤色灯を回したパトカーがやってきて、スピーカーで訴えた。 「ここは駐車禁止です。すみやかに車を動かしてください」 大慌てで何人かが園内から現れ、車に乗り込んだ。 散歩をしていた岐阜市大門町の中島昭治さん(67)は、まゆをひそめた。「楽しく遊ぶのは自由だけど、人に迷惑をかけるのは、いけないよねえ」 岐阜中署によると、ポケモンGOの配信が始まった七月二十二日から一カ月余で、路上駐車や、民間駐車場に契約外の車がとまっているといった苦情は六十六件に上った。 付近の道で、歩きスマホをする人も絶えない。公園近くに住む本紙記者(44)が証言した。「深夜に車で帰宅途中、目の前にスマホに熱中した人が突然現れ、ヒヤッとしたことが何度もあるよ」
市は迷惑駐車や歩きスマホをやめるよう園内で放送している。ポケモンが多数出現する場所からはやや離れるが長良川河川敷には二十四時間、無料で利用できる駐車場がある。 園内でゲームに興じていた瑞穂市の建設業野村裕輔さん(29)は一日、車で公園に来た際、路上駐車のために通り抜けできない場所を見つけた。警察に通報し、迂回(うかい)したという。「マナーを守って遊ばないと、禁止事項が増え、自分たちの首を絞めてしまうことになる」と語る。 岐阜中署は二日夜、公園で、路上駐車や歩きスマホをやめるよう訴えるチラシを配布した。 (田井勇輝) PR情報
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