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金本野球の神髄見せてくれ!虎、ドロ沼聖地29敗で3日にも自力CS消滅

金本野球の神髄見せてくれ!虎、ドロ沼聖地29敗で3日にも自力CS消滅

敗戦にファンは寂しそうに引き揚げる。春先に見せたようなスピード感あふれる野球が見たい…(撮影・安部光翁)

敗戦にファンは寂しそうに引き揚げる。春先に見せたようなスピード感あふれる野球が見たい…(撮影・安部光翁)【拡大】

 不快な汗が肌をベタつかせる。体を蒸すような空気そのまま、虎の攻撃は重かった。スピード感がまるでない。春先でみせたあのワクワク感、ドキドキ感はどこにいったんだろう。泣いても笑っても残り1カ月。金本野球の神髄をみせてくれ!

 「バント失敗したり、エンドラン(失敗)とか…。成功したバントもあるけど得点圏にいってから、ずっともう…。2、3年前からの課題というか。チャンスで打てない」

 笛吹けど踊らない。いや、踊れない。だからこそ、笛を吹く回数も減ってしまう。そんな悪循環に陥っている気がする。

 象徴的なシーンは七回だった。先頭の中谷が中前に弾き返した。2点ビハインド。中谷の足や大和が2安打していたことを考えると、ベンチが仕掛けるのでは? と推察したが、サインは犠打。DeNAの中継ぎ陣が不安定であることを考えた末の決断だった。「これも大和の打力を考えてのことだから」。指揮官に質問すると、こう返ってきた。大和の投前犠打が二塁封殺とならなければ…、一死一塁から坂本に託したヒットエンドランがファウルにならなければ…。野球にタラレバはもちろん禁物だが、采配もすべてが丸く収まっていただろう。

 「ピリッとやらないと、ほんと。何となく流されてやって、(何となくの)流れになって普通にやっているようじゃ、絶対に勝てない」

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  • 笛吹けど踊らず、いや踊れぬチームに金本監督も悩みが深い
  • 七回、大和のバントは勢いがつきすぎ…
  • 七回、大和のバントは勢いがつきすぎて一走・中谷が二塁でアウト
  • 8回、見逃し三振に倒れる阪神・高山。投手はDeNA・山崎康=甲子園球場(撮影・安部光翁)
  • 8回、ショートフライに倒れる阪神・鳥谷=甲子園球場(撮影・永田直也)
  • 6回、二塁打を放つ阪神・上本=甲子園球場(撮影・安部光翁)
  • 6回、DeNA・ロペスに本塁打を許す阪神・松田=甲子園球場(撮影・安部光翁)
  • 5回、本塁打を放ったゴメスを迎える阪神・金本監督=甲子園球場(撮影・松永渉平)
  • 5回、中谷の本塁打に笑顔を見せる阪神・金本監督=甲子園球場(撮影・永田直也)
  • 5回、本塁打を放つ阪神・中谷=甲子園球場(撮影・安部光翁)
  • 5回、本塁打を放つ阪神・ゴメス=甲子園球場(撮影・安部光翁)
  • 4回、凡退する阪神・福留=甲子園球場(撮影・永田直也)
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